ペルソナ3・感想なぞ


とりあえず美鶴会長に魂を捧げましょう、
話はそれからだ(ぉ


……ともあれ、せっかくこんなに時間かけてクリアしてもの凄い良いと思ったのだから簡単に感想なぞw
特に最終戦付近〜EDの流れは絶妙ですね、これはゲームだからできるというか何気ない細かなことの積み重ねがあってこそ演出に深みとカタルシスが出ているというか、システムが非常に上手くストーリー・演出に絡まっていて時間かけてチマチマプレイしたかいがあったと言いますか。あと音が凄い良かったです、独特のテンポで話に引き込んでくるようで特にラストバトルの曲2つとED曲はシーン演出と合わせて鳥肌ものでした(故にサントラ即買いに走ったとも)。

総合的にゲームとしてもの凄い完成度が高かった印象でしょうか、細々と作り、練りこまれた一切がラスト付近の演出と作品のテーマ自体に直結している構図を悟った瞬間には真剣に鳥肌が立ちました。

ペルソナ3

ペルソナ3

ペルソナ3 オリジナル・サウンドトラック

ペルソナ3 オリジナル・サウンドトラック

…あ、これ以上ネタバレとか考えて書くのがめんどいので以後やるかも知れない人は見ないか気をつけて見るようにw



オノレ、アイギス
ホントにED周りはいいとこ取りだな!


や、アイギスアイギスで好きですけどね、ラストの膝枕とかあまりにいいとこ取りでw 恋愛コミュがねーとか関係ねーであります!w


とまれ今作品、学校生活送って友人・知人と付き合ってというパートとその合間合間でダンジョン行ったり事件を追っかけたりするパートが綺麗にシステム面で繋がっていてプレイヤーをゲームに引き込むのがもの凄い上手い、と感じたでしょうか。

それでペルソナが強くなるものだから時を惜しんで色んなキャラの間を足しげく駆け回ったり、そのための副産物のように暇を見ては学力を伸ばしたり勇気を磨いたりw そんな日常のほんの合間、というような感覚で夜の街を走ったりする配分がもの凄いよろしいかと。日常部分実際結構時間かけてるはずなんですがそんな感覚ありませんしねぇ、あっという間に過ぎていく。ってか最後まで時間足りなかったしw


とまあ、どうも区切りは1年と分かっているもので“あ〜先は長いなぁ”と思いながらも徐々に近づいてくるらしい“終わり”。それと相関して街の様子が徐々に変わっていくあたりが本当に細かくて焦燥感がシンクロしていくような気分でした。段々、人々の言動が荒みだして普通に綺麗だっただけの街が危なげなおぞましい様子へと変貌していく*1。テーマは「いずれ避けえぬ終わりにいかに向き合い立ち向かうか」というような感じでしょうか?絶望に叩き落されながら少しずつ少しずつ、それでも出来る事を出来る限りやろう、と立ち直っていく12月近辺の仲間達の演出が凄いツボです。それもこれも合間合間、数日くらいのスパンで会話の内容が少しずつ変わっていってキャラの内面や苦悩、それでも諦めない様が細かく演出されているからでしょうか*2、やっぱりこのあたりでもシステムの勝利を感じますね。

で、溜め込んだ分だけラストの演出は凄まじい、の一言です。月に向かうタルタロスの頂上、約束の地、約束の時で夜の使いニュクス・アバターとのラストバトル*3、もう曲が激燃えです*4。それでも訪れる「終わり」、絶望、暗転、そして地道に繋げて来た人々の絆がベルベットルームで最後のアルカナ、「宇宙」に辿り着く!!それもこれもコレまでチマチマとじっくりコミュを築き上げて来た奴らが言うから凄い説得力とカタルシスを産むわけですよ!自分が長々とやってきたことが形になってここに表現されているって、凄いカタルシスでした、まさしくシステムとシナリオがテーマに結集した瞬間という感じでした。スタッフロール流れてるあたりは曲の良さと相まってもうぼんやりと感動に浸りながら画面眺めてるだけだったでしょうか。


結構、独特な感じですしクセは強めなので自分から進めはあんまりしませんけど時間かけてでも*5やるだけの価値は十二分にあると確信できます。あと簡単に箇条書きで。

  • 声優、美鶴会長が田中理恵アイギス坂本真綾で真田先輩が緑川光でゆかりが豊口めぐみで風花が能登麻美子で…と豪華にもほどがある布陣、と思っていたらほとんど戦闘中にペルソナ名読み上げるだけの主人公が石田彰で半ば強化人間ポジション*6のチドリちゃんが沢城みゆき、そろそろ無駄に豪華すぎるような(苦笑)
  • 順平、なんかこの手のキャラの中では凄い好感度持てたような。きっちり主人公に嫉妬してみたり、それでちゃんと謝って仲直りしたり、敵方のチドリと絡んでみたり、テレッテッテーだったりw やっぱりキャラの描きこみに深みがあるからか。
  • 真田先輩、荒垣が死んだ後の「授業をサボって食うラーメンの味が知りたくなって行ってきた。意外といいもんじゃないか……誘えよ、一度くらい。」って台詞始め凄いカッコいいのですが何より京都で美鶴会長の“処刑”に震え上がったり、初対面のアイギスをメカと知らず一目ぼれするあたりが凄いいいキャラだw
  • 11月ごろ、コミュが出来上がってからの美鶴会長は反則だ、ラーメン食べるのに作法を尋ねたり美味しくて店長を料理長呼ばわりして褒めたりとか、オーソドックスなお嬢様ロールもコレまでの毅然とした外見の積み重ねがあると反則クラスの破壊力、ブリリアント!w
  • さりげなく女性陣が休日に来てる私服のデザインが良いですねぇ。どちらかというと冬服デザインの方が全般的に好みか。
  • それもこれもサボるとあっという間に蹂躙される戦闘バランスが肝かw 油断した瞬間に奇襲喰らってマハムド4連発で滅殺されたり、油断して弱点属性喰らってこかされた挙句行動権もらえずに蹂躙されきったり、うむ、エクセレント!w
  • しかしペルソナを進化させた後、戦闘ボイスが逐一改変されているアイギスにはEDの扱い含めてスタッフの愛を感じるw でも改変後真綾さんボイスで「ペルソナァァッ!」と細く叫ぶアイギスは凄い戦闘力だw
  • にしても最深部の彼女は本当に手を付けられんのぅ(汗)“Lv99にしたくらいでは勝てない”の噂に間違いなしかw


大体こんなところ。コンプのためには2週目やっても見たいけれど*7シナリオ面での感動なんかは倍薄め以下だろうから微妙。まあしばらくは手をつけないだろうか、リプレイ書いたりシナリオ纏めたりとかやること色々ありますし。しかし丸2週間首っ丈になるだけの価値ある名作でした、どうも公式HP見るともう少し手放さん方がいいようね、もとよりあんまり終わったゲーム売る習慣とかないからいいけど。なんだろう、ノクタンの時みたいに追加シナリオか何かだろうか?凄い楽しみだ。

*1:ってかラストになるともう危ない宗教のマークが道に落書きされてたりビラが大量にばら撒かれてたりで本当にヤバイ

*2:そういうのも全部ここまで積み重ねたものがあるから余計に映えるのですが

*3:ここに至りようやく12のシャドウ+1が13番目のアルカナまでしか揃えてない理由を悟ったり、アルカナを廻っていって訪れた“死”なのね、ニュクスが

*4:そしてサントラ買って知ったタイトルは“全ての人の魂の戦い”、もう鳥肌ものですね

*5:1周目終了タイム74時間超w

*6:ようするに中途で味方キャラのために死ぬという意味だがw

*7:制覇してないコミュも結構あるし