糸の切れるとき(はてなプロ野球’06)

切れるときってのはあっさり切れてしまうもの。勝負の世界の残酷さ、チーム力の差の残酷さ、ホークスのことだけ言うならば非常にいい勝ち方です、少なくとも残り2戦楽天が被る精神的ダメージはいかほどのものか。

ともあれ勝って良かった、内容が二の次とはいいませんがそろそろとにかく勝つこと、そのものが重要になってくる時期、大詰めです。

ソフトバンク9−2楽天
勝:吉武(3勝1敗) 負:河本(2勝2敗)

はい、延長ですよ。まるで延長やったスコアには見えませんが(呆れ)
9回までのゲームは見てる側が手に汗握るような展開でした、なにせ延長はいるまでは2対2の同点だったのですから*1。それが延長10回で7点取って横綱勝ち、もっと早くやれと言いたくもなりますがそれだけ相手先発の有銘が良かったということで。


9回までの話、有銘は見ていて絶好調というのが感じられるほどのナイスピッチ。それでもちゃんと2点が取れるのはむしろ打線の好調さだと思います、一応8回に有銘はちゃんと引き摺り下ろした形になりますからね。特にズレータが今いいです、HRも欲しいですがむしろ彼がコンスタントにヒット打って決められると(何度も繰り返しますが)本当に松中の異常な選球眼が生きてきます。それと陰の殊勲者は大村&川粼の1、2番コンビですね、今日の川粼は犠打3つ、つまりはそれだけ執拗に大村が先頭打者で出塁しているという話*2。結局、こうなってしまうと有銘が特別良かっただけで打線好調はまだまだ維持されているという結論になるのです、いや実際、福盛まで巻き込んで一気に勝負を決めきったのは見事という他ありませんしね、そーゆー意味ではきっちり福盛に*3引導渡した黒カブさんナイスバッティング!ってことで。


ま、あと陰の陰殊勲者としてやっぱりちゃんとゲームを作った杉内が上げられましょうか、なんというか…負け運じゃないけど勝てない運というか…今シーズンの奴はこーゆー運命なんだろうか。2点取られたのって両方バックのミスだし、悪いながらに*4ちゃんと纏めてくれたという感じです、えっと……めげずに頑張れ、間違いなくキミも主力先発です*5


実のところ今日は本当に勝つのがなによりで、明日とあわせて勝てるとこれで西武は『負けたら首位陥落』のプレッシャーを受けて日ハムの相手をしなければならないはず、加えて『やっぱりホークス、楽天に取りこぼしはしない』というイメージを植えつける意味でも。その手のプレッシャーに潰れる西武とも思えんがプレッシャーないよりはあるほうが良いでしょう。デーゲームでホークスが先にゲームしますからもう斉藤先生、お願いします!ってところですね。
こういう形でチーム力*6の差を見せ付ける形になったのはあっさり2−1、2−0で*7で勝つより楽天のダメージがでかいと思います、中継ぎ陣の大半をぶち砕いてビッグイニング作っちゃいましたから。もうこうなると斉藤が負ける姿は浮かびませんね、勝て!格の違いを見せ付けてやれ!や、本当に3タテ欲しいです、マジで。

*1:延長入るってんだからあたりまえだが

*2:先頭打者5回でうち4回出塁

*3:それとこのゲームに、3点差つけたらどの道馬原で終わる

*4:特に序盤、ボールが高い高い、見ていて怖かった

*5:ただし4人目、彼が4人目ってあたりホークスは本当に先発に恵まれている。

*6:主に中継ぎの出来と投手の格が落ちたときに捉えきれる打線の地力

*7:エラーがなかったと仮定したときのスコア