GoBキャンペーン第四話「黄金杯の消失」

それはそれ、これはこれ。いつぞや吐いた“次のアクト始まるまでに書けば多分大丈夫”との発言に基づきそろそろ先週末のキャンペーン第四話をレポしておきます。

今回からはウニオン編、ウチのセラフ様はこの時代にもなるといよいよ際限なく偉そうになるからなぁ、気をつけんと(苦笑)とまれネタバレは含むでしょうな、普通に、今までどおり。

セラフィルシア・フィルスミーニア(ディアボロス=コロナ=アダマス 45歳、♀)

・というわけでウニオン編。ウニオンの重鎮扱いでそろそろやってることはガチで現在コロナだろう、ということでアルカナの並びをいじって見ました。まあ今までもそりゃ現在コロナでほぼ間違いなかったのだけれどそれはそれと言いますか(苦笑)自分の中の解釈ではこの時期になってようやくセラフの中で、領主の地位や責務といった表側の事情と、闇との戦いとかといった裏側の事情がウニオンという勢力を立ち上げることによってひとつに纏った、と言いますか。まあそんな感じで、ひとつの転機を迎えているというのを一応表したつもりだったりそうじゃなかったり。その関連でふたつ名(特技にあらず)を増設してみたり因果律を少しいじってみたりとかやってみました。
・というわけで今回のような話になるとスポットライトが当たっている、と解釈いたします。ほっとくとドンドン偉そうになるという意味でもあり(苦笑)ともあれ存分に楽しませていただきました。
フリードリヒ・シュローダー(ディアボロス=アルドール=アダマス/21歳、♂)

・すっかり落ち着いたと言うか何と言うか、荒廃したミンネゼンガーで道場とか開いてるそうで。むしろ老成してるような気もするのは恋愛フラグを放り投げた心の余裕かw というかそもそも別にヒルダたんとの絡みとか欲張らなくてもエルネストとのやり取りだけで十分にPC1枠の条件は満たしてる感じでしょうかねぇ。
・それはそれとして“そういう方向”に行かないと分かった心の余裕かED筆頭にヒルダとのやり取りが良かったですね。しかし三王会戦前夜のヒルダたんにはこう何かこみ上げるものがありますねぇ、正直cielx先輩でもなければ、コレくらいのフラグ積み重ねだけでも“その場の勢いで〜”とか言っちゃいたくなるくらいにこう、アレですね…(以下検閲削除)
シェロ(エフェクトス=アクシス=エフェクトス 28歳、♂)

・あぁ、遂にきましたアクシスの時代w 唸りを上げる≪連続魔法≫!ふふふ、そいつは≪元力倍加≫と一緒に使うと効果は倍、さらに倍、ですぜ♪(←前科もち)ヴィンスの宮廷魔術師待遇になったとかで、なんだか前回EDの映像がトラウマになってるような鬱っぽいロールが印象的でしたねぇ。それでもノエルと絡んでるといつものto-yaF先輩でしたが(苦笑)
・で、今回は名代としてケルバーに派遣されたとかそういう扱いで。しかしアレですねぇ、こんな怪しいというか危うい立場の人間にまで護衛を頼むあたりヒルダたんは人が出来ているというか器が大きいというかw
スフィー(フィニス=オービス=ウェントス 1048歳(外見12歳)、♀)

・前回パラドックスペナルティで生き返ってくるまでの間に3年の月日が経過した…つまりはこの3年間ハイデルラントから姿を消していた、ということで。今回で表舞台から姿を消すルートヴィヒとの決着というか宣戦布告というかがカッコよかったですね。
・中のPLの精神衛生的にスフィーの存在は非常にありがたいのですw 基本的に放っておくとセラフはとても偉そうな(ある意味偉い英雄という演出でもあるから必然なのだけど)ロールが基本になるのでバランスを取るところが欲しくなるのですw セラフは夫でも出てこないと萌え演出とかしないしなぁw
ヴァネッサ・フォルテン(アングルス=フルキフェル=アルドール 20歳、♀)

・ようやく辿り着いたケルバー、辿り着くその意味は年月の間に形を変えてしまったけれど…というシリアスな感じもややモチベが足りなくなってきてるだろうか。そういう意味も込めて、ウニオンというかセラフの軍に誘ってみました、セラフ的にも必要なことですからね。
・ともあれ今回は他の人間とほぼ同じように会談の護衛に見込まれる形の導入。ちょっとモチベ不足か積極的ではなかったような気も。まあところどころに織り交ぜられる演出は実に和むというからしくて頬が緩みますけどねw 

今回は1069年、三王会戦前夜のケルバー。ケルバー開城を迫るカール軍とそれを拒むウニオンとの間で繰り広げられる陰謀劇とかそういう感じのシナリオです。

  • OP、初っ端でエルネストがカールに忠誠を誓う瞬間のシーンがマスターシーンで演出される。うん、いいシーンですね、こういうシーンを演出させると流石tatariクン。後でこのシーンをスフィーが≪星≫で覗いたのとかナイスですね、知らないなら知らないでもある種美しいけど誰かが知ってるとやっぱり映えるしそれがスフィーというのもまたいいポジションとか。
  • で自身のOP。ふふふ、他の人間が何だかんだで“会談の護衛につくことを依頼される”って一言で終わる導入に対して、セラフは過去に襲われた暗殺者の少女モッテを退けて赦すとかそういう回想シーン。この感じは今回スポットライトを浴びれることの証明よ、と内心ほくそ笑むその瞬間の私は待ち受ける衝撃になぞまったく気付いておりませんでしたw
  • とまれさっくりと合流シーン。前回の埋め合わせでもないけれど3年ぶりに復活した(ということになった)スフィーに対して“生きておられたのですか!?”な演出を堪能するw それはそれとして1話と2話の間の3年に比べ前回から今回への3年は皆、キャラが変化してきていて楽しかったですね。
  • で、険悪ムードな会談の席。エルネストとリザベートの間で押し問答にしかなんないやり取りを繰り返した後、運ばれてきた飲み物で乾杯した直後に対面のカール1世が突如苦しみだす!どうやら毒が盛られていたようで、という話でその下手人の捜索という名目で軍を入城させようとするカール軍より先にさっさと下手人を探そうという話の流れ。
  • カール1世が本当に死に掛けるというアクシデントはあるもののこの流れでは間違いなくこれはカール側の陰謀、手がかりを探して街に出向くセラフの視線の先に、モッテの姿が見えて…という展開。その身体には蜘蛛の刺青……そう、彼女は“あの”シュピンの縁者、フォーゲルヴァイデの暗殺一族のものだったのだ!w*1

え?あの野郎のっ!!?

参考までに。6年は前の話、アンセル王子がブレダ軍に囲まれたフェルゲンに入城するくだりのお話にございます。王城の隠し通路を急ぐ我らの前に立ち塞がる黒い影がひとつ、シュピンと名乗るその男を激闘の末に倒せばアンセル殿下曰く、フォーゲルヴァイデの抱える暗殺者一族とか*2
や、嘘だろ!?シュピン?トグリルの関係者かもなぁ、とは思ったけど。

  • ……や、前の二ゲラは未来の話といえば未来のことだし、そんなに縁もなかったからまだ良かったけど。時代的に倒したことになってる[殺戮者]の縁者に憎まれる*3ってのはなかなか衝撃というか、大分混乱してたような気もする。だってぇ、凄腕の暗殺者で≪刃乗り≫して来たのが忌々しかったけどそんな人間的な過去*4があるなんて誰が思うかっ!!もう気分は“今更それはないじゃないですかっ!!”ってな感じw ……まあ冷静になって見つめ直せばちゃんと、素晴らしく、美味しいシチュであるからとても楽しかったのだけれど。
  • 申し訳なし、モッテとシュピンが焚き火を囲んで回想シーンやってる瞬間は前後不覚に混乱してて笑うしかなかったというか、現実を直視したくなかったと言うか……うん、とてもいいシーンだった、ってのは説得の材料探しのために理性の欠片がちゃんとシーンを眺めてたから分かるんだけど。う〜ん、あの糞≪刃乗り≫野郎にそんな背景が?……うん、冷静に考えてみれば現実なんてそんなものか。相手の事情が一から十までわかって戦えるのが全部のはずないしね*5
  • ちなみに背景としてはエルネストがケルバーの開城をスムーズに行うために自作自演でモッテに命じてカール1世に毒を盛って…と陰謀を巡らせたのだけれど“使い捨てにされた”と内心でフォーゲルヴァイデにも怒りを燃やすモッテは指示された以上の毒を使ってカール1世をも殺しにかかるというアクシデント。
  • それはそれ。このままモッテを探し出すとクライマックスということで皆様それぞれにやりたい事をやってしまうシーンを挟みますw せっかくだったので因縁深いフェリックス絡みでシェロをちょっと突っついてみる……うん、やっぱり仮にああなってしまったのを知ったとしてもセラフにはフェリックスが“変わってしまった”ようには見えないと思うのです。本質は何も変わらないとかあっさり言い切っちゃいそう、30年近くフェリックスを“仇敵”として見続けてきた人ですから。ま、それはそれとしてやっぱりセラフは基本的に偉そうだというのを再確認する次第w
  • 自分の以外で印象的だったのはエルネストと知り合いだった*6りルートヴィヒにきっぱりと啖呵を切るスフィーでしょうかねぇ、超人演出が板についてらっしゃるw は?気にならないか?私はセラフほどの人間が全幅の敬意を示し謙るような方が尋常の存在であるとはこれっぽっちも信じておりませぬ(ぉ*7
  • とまれクッションはさんでいよいよモッテの説得シーン。結構自分的には難しかったけど面白いシチュではありましたね。シュピンを殺したことはセラフの正義的に一片の迷い無く正しいと言い切れる*8けど、モッテが自分を憎むのも理解できるってことで、しかもシナリオ的にはここでモッテから自分が下手人であるという証言を引き出さなければならない。まあ結局“復讐なんて意味がない”的な方向に持っていくしかなかったのだけれど……上手くいったのやら?正直、シュピン・ショックから抜け切れてたとは断言できないし、逆にシナリオ的に説得されるのが必須だと評点は甘めになるだろうし。どんなものだったでしょうか?周囲の人間の感想なぞも後で聞いてみたかったり。
  • モッテの証言さえ得られれば後はエルネストに突きつけるだけ。まあ当然の展開と言うか宴宣言と共に力づくで揉み消そうとするエルネストとラストバトルです。
  • しかしエルネストは強かったw ダイス5つにCL4で受けCL狙いの上、[受け]値は≪鉄壁≫付きで20点とか、魔剣使いの面目躍如ですな(呆れ)それに加えてダイス運が微妙にGM側に寄ってたこともあってか相当に苦戦したイメージ。や、それで防御系の奇跡こそ随分はけたけど自分の精神的には意外と余裕持って見てられたかも。ある意味で向こうの防御も固いけどセラフの防御も固くて∵無敵防御∵1発、セーフティーガードの∵魔器∵1発、さらにいざというときにスフィーの∵不死∵逆まで確保されてたせいで*9意外と冷静に戦況を見つめていられましたな、最大の敵は時間でしたw
  • で、勝利。お約束と言いますか黄金杯に3つ目の願いを懇願するエルネスト、それを一蹴するルートヴィヒ。曰く、死にかけたカールを助けるときにお前は願いを使ってる、と。“3つ目を既に使っている”オチは読めたけど使った箇所は意外だったかな。今回の事件をおこすのに関して助言を貰ったとかそんなとこだと思ってた、でも考えてみればそれならエルネストもちゃんと意識できるはずなんだね。この辺は流石、細かいけど秀逸な仕込だと思います。
  • とまれエルネストは表舞台から悠々退場、私的にはセラフを使って奴の余裕の表情を崩せただけで一矢報いた気分ですなw “追って来い”とか言われても追ってあげません♪セラフとペナンスはフェリックスの先約が付いてますからねw 結局、セラフは黄金杯を追いつめる運命にはなかったということで*10
  • ラストは三王会戦に向けて出陣の号令を取って見ました。戦争ですよ、戦争!心が躍りますね♪もう戦場と来ればアダマスとコロナの舞台です、しかも天下に名高き大合戦、三王会戦と来ました!(興奮中)もう楽しみでなりませんね♪


というわけでラストはtatariクンがオリジナルで付けてくれた三王会戦、本キャンペーンの締めとなる最終話です。実に楽しみ、これから幾多も語られるであろう三王会戦アクト*11、ウチらのプレイグループでは本邦がその初お目見えとなるのです。あ〜楽しみだ。

*1:例によって例のごとく、基本ルールブックP285の鋭いフィニス暗殺者の面をご覧下さい♪

*2:「王都への道」参照のことw

*3:弟子、だそうで

*4:エピソードと読んでも可

*5:実際、そも今回のエルネストの事情とかにしてもセラフはほとんど知らんで戦ってるし

*6:忘れえぬ人々≫でw

*7:そーいえば山鳥先輩のギルベルト(フィニス、250歳くらい)には“詩人”とか呼称してちっとも謙ってなかったような記憶がw やっぱりフィニスってだけじゃあ謙らせるには不足らしいですw

*8:やっぱり[殺戮者]ですし

*9:後自分のDP代償が少ないおかげで

*10:まあもう一度1070年頃にその黄金杯は見かけるわけですけども(苦笑)

*11:そも自分もひとつグユクをぶち殺す三王会戦アクトを予定してるしw