「パラモルの神子」

まだまだ続く年末・年始アクトレポ(苦笑)此度は年末の「蒼の輝石と飢えたる魔竜」の結果を受けてcielxさんが作られたアクトでございます。

ま、それはそれとして2月の4日に2週目やるとか言う話ですし、参加予定者は気をつけて…というか毎度ながらネタバレとかわざわざ配慮して書く気ありませんので、終わるまで見ないほうが良いかと。

レネツィアラ・フィルスミーニア(ファンタスマ=ステラ=コロナ/19・♀)

・PL私め、前回アクトにてめでたくローエの勢力下に入った北辺はシルトマウアー要塞にて彼の軍師を務める少女。色々やることはあるはずなのですがこの1年は産休を取りまして、1067年、めでたく双子の男女を出産しました〜♪(半ばやけくそ、ツッコミ不可)
・というわけで、何だかんだと言いながらも想いを寄せていた幼馴染のローエと婚姻を結び、子供も出産して、とひとまず結構幸せな感じで、子供も産まれて、といったところにその子供が魔神パラモルの祝福を受けた子供であるとの噂が流れて…という導入。う〜ん、複雑な気分だ(苦笑)…とは言うもののやってみると結構楽しくロールできたので、まあ満足というかなんと言うか。
ローエ(グラディウス=エルス=コロナ/20・♂)

・PLはyakusiクン。前年、勢力下の基盤としたシルトマウアー要塞にて北狄の脅威に備えつつ、国を顧みない王弟グュクを妥当するために力を蓄える日々を送るガイリング二世の実子。前回のアクトの結果、幼馴染のレーネに子供を孕ませることに……いや、まあ、多分、キミは悪くないとボクも思うっすよ?(苦笑)
・で、やっぱり産まれた子供がパラモルの祝福を受けた子である、という噂を北狄討伐の陣中にて、女官長のテレーズという人物から聞くという導入。まあ流石に慣れないシチュに結構テンパッていたようですけど(まったく他人事ではありませんでしたがねw)始めてみると、中々上手くロールして楽しんでいた模様。
ミニス・ロンバルト(ウェントス=マーテル=オービス/64・♀)

・PLは鶏クン。老いてなお、旧教の巡回司教で異端審問官を務める落ち着いた雰囲気の老司祭。従者の少年アルマンドと昔助けたクレアータのメルクリィを連れて、教会の命のもと方々を回って旅を続ける。しかしまあ、噂ひとつに、こんな北の果てまで60越えた婆さんを派遣する辺り、旧教も中々いい組織であるw
・ブレダの王子であるローエの子が、パラモルの祝福を受けた子供である、との噂を聞いた教会がミニスに命じてシルトマウアー要塞まで派遣したという導入。年齢相応の台詞回しやら、上手いことPC間の協力関係を取り付ける立ち回り、“名前”をテーマとして上手く誘導していくロール、などなどが非常に良質な感じで噛みあっていて良いキャラだったのではないでしょうか。
メルクリィ(クレアータ=ディアボロス=アダマス/20前後(外見)・♂)

・PLはC−7さん。失敗作として廃棄されていたところをまだ幼かった頃のミニスに助けられて以来、旅を続ける(過去ウェントスだしな、彼女w)ミニスに黙々とつき従い、その身を護り続けてきた青年型のクレアータ。口数は少ないものの、時折発せられる言葉は短く重い、という感じ。
・上記のように旧教の命で派遣されたミニスに付き従ってシルトマウアー要塞まで付いてきたが、そこで本当に魔神パラモルの気配を察知して、という導入。そーいえば青年型の外見なんだけど、ずっと昔からミニスに付いてたのと割と渋系のキャラ立てのせいで、いまひとつそんな印象が残って無いのが珠に疵か?w
ルカ・クライン・フォルセ(アクシス=オービス=デクストラ/19・♂)

・PLはtatariクン。元は奴隷だったが諸事情でその身分を買い上げて、その後は在野の魔術師にならった魔術と錬金術+αで生計を立てて旅を続けている中性的な美貌を持つ青年。『+α』の内容?男娼だそうですw 初対面のローエ相手に≪誘惑≫をかけていました……って、そっちの方かよ!w
・というのも奴隷だった頃、想いを寄せあっていたテレーズという少女がある日、突然に豹変。奴隷の身分を抜け出せるだけの銀貨1000枚を手切れ金とばかりに置いて離れて行ったのが今でも忘れきれず、彼女を追い求めて旅を続けている、というわけで北辺シルトマウアーにて彼女とようやくに再会するという導入。後半はほとんど“もう一人の主人公”状態でしたなw 冷たい態度を取るテレーズとのやり取りが特に素敵でした。
  • ローエがシルトマウアー要塞に戻ってきたところで、そこにルカやらミニス&メルクリィが訪ねてくるという感じで最初の面通しを済ませるPC達。しかしまあ、『生まれてきた子供を抱き上げて旦那に見せる』なんてシチュをTRPGやってて、しかもPC同士でロールする羽目になるなんて思いもよらなかったぜ、PL的には慣れた相手でまだ良かった……ん?慣れた相手でもないとそもそもが、こんなこと*1になってないような気がしますよ?(苦笑)
  • 夜、突如現れたパラモルから、色々と弄られたり嬲られたりしてみたり、『彼は本当にキミを愛してくれているのか?』とか『あそこで彼に迫ったのがキミじゃなかったら、果たして今どうなっていたかな?』とかそんな感じのノリで色々とw まあ、PL的には多分に、PC的にも多少は後ろめたい部分ではあるもので“言われたい放題な”モードを楽しんだのですが……周囲のPLからステレオでパラモル・ボイスが聞こえてくるのは中々ムカつくw
  • ともあれここはローエが乱入してきてパラモル退場*2、ちょっと錯乱気味のレーネを落ち着かせるローエ、という感じでなんだか普通にわだかまりを解いて、次のシーンで潔白を証明するべくミニスと二人で話し合って協力関係を築いて……となんだか普通に解決模様。普通に両方のシーン、PC間でいい感じに絡みましたし、満足できるロールが出来たのですが……もうちっとすれ違い風味になるかと展開予想してただけに軽く肩透かし食らった気分だったでしょうか?無論、信頼しあっている関係というのも普通に大好きですが、軽くすれ違って云々というシチュも結構好きですし。
  • 問題があるとすれば初期条件の問題でルカが前半、輪の外になっちゃったことでしょうか。GMはテレーズをローエに絡ませてもう少し、事態を混乱させる予定だったらしいですが、それにしてはややイベントの押しが弱いと言いますか、PCに自由に動かせすぎと言いますか。PC間でややギスギスした関係をやらせようとするのは、実は相当難易度高いですし、難しいのですけど*3。実は利害は一致しててただの誤解、という流れだとPC間の交流は出来るだけ後回しにして阻害しないと簡単に解消されすぎちゃいますし、逆に実際に利害が反目してたりするとラスボスに対する共闘体制を取るためのモチベを共有するのに苦労したりしますし*4
  • ともあれ、ちょっと接点のないまま後半ルカとテレーズの話へシフトw 残りのPCは要塞内に存在するらしい、パラモルの使徒を探し出すため、ということでモチベを持っていきました。まあ、レーネとしては『微妙に接点必要そう』というのを見越してキャラ間の因縁を過去/友人とし、多少深い関係にしておいたので、比較的絡んでいきやすかったのですが。何だかんだいって、キャラ間の因縁を考えるところから勝負は始まっているのだと再認する瞬間w*5
  • 再会したテレーズはやっぱりルカには冷たくて、それでも食い下がるルカとテレーズは口論になってしまって、という展開に。ここあたりは流石、tatariクンは演技派だにゃ〜、ちょっと危うい感じが凄い上手かったです。
  • その後、ルカの前に現れるパラモル、だが『彼女を自分のものに出来る』というパラモルの誘惑をルカは撥ね退けて、そこに他のPC達乱入。そのままテレーズが例の噂を流した張本人であり、パラモルの使徒であることが判明。同時に過去、テレーズが冷たくなってしまったのは、雇用主の勝手で殺されそうになったルカを助けるためにパラモルと契約し、その代償として男を全て利用するだけの存在としか見れなくなってしまったため、という事情が分かる。
  • あとはジェットコースター的に。テレーズを問い詰めるルカに対し、逆上してその場から逃げ出すテレーズがローエとレーネの子供を攫いだし。そして∵紋章∵でもって塔の上から落として殺させようとするところを、すんでのところでレーネの∵紋章∵を持って救うという展開。今度こそ追い詰められた殺戮者・テレーズを前に、クライマックススタートというところ。
  • しかし、事前に魔法系とばらしたのが運の尽きですな(苦笑)≪対魔法防御≫の範囲受けに≪塔≫×2が相手では自身の行動を使ってペシペシ撃つだけでは成果を上げれず、テレーズは割とあっさりと撃沈*6。まあこの辺は個人の好みによりますから、正否では言えませんが、自分はやっぱりひり付くくらいに緊迫して、奇跡もギリギリまで追い詰めるような戦闘が好みですな。せめてもうちょっと奇跡は使わせるべく、攻撃系の奇跡を持たせても良かったかも。≪塔≫が乱発されるならやっぱり手数ですな、∵戦鬼∵はそういう意味でも結構緊迫感出せる、いい奇跡だと思いますとか何とか*7
  • ともあれEDへ。テレーズに為されたパラモルの呪いと、[殺戮者]の運命から解放するために放たれた∵封印∵の逆位置の代償をルカが“悲しき恋の定め”の祝福で打ち消し、その『呪い』で死ぬところをミニスが∵再生∵を使うことで救い出すということでハッピーエンド。ああ、この人、“悲しき恋の定め”を見た瞬間にこーゆー悪用の仕方を思いついたんだなぁ(苦笑)ま、どうせ本人には9割9分方、“悲しき恋の定め”なPCなんてハードルが高すぎてやらんというかやれんだろうから、いいけどw
  • そして正気の戻ったテレーズの罪を一緒に償うため、ルカはシルトマウアー要塞でローエの仲間として共に戦うことに*8。そしてミニスとメルクリィは役目を無事に終え、また旅路に着くのでした、という感じでアクトエンド。

まあ、半ば身から出た錆な感じで、テンパりながらも色々覚悟してアクトに望んだのですが、いざ始めてみると何だかんだと上手くロールできて楽しめたので結果オーライ?色々、課題というか修正箇所も見えたアクトでしたがまあ、2/4やるときには上手く回るようになっているでしょう、きっと。掲示板を見ているとどうもPC1、2枠が敬遠気味っぽいので*9私は2週目参加することは無いでしょうが……うん、嫌だぞ、2回も3回もこんなコトやるのはw とまれどう修正されたのかは又聞きになりそうなのが残念といえば残念ですな。

*1:前アクトよりw

*2:そーいえばローエの方にはパラモルに多少因縁があったのでしたなぁ、あの頃にはローエのお相手の女性なんて想像もして居りませんでしたが(苦笑)

*3:この辺、正直慣れないことを複合で組み合わせすぎとも思う。

*4:制御できる範囲でならそこで軽くガチのバトルしても面白いと思いますけど

*5:思い起こせばセラフがローエの保護者みたいになったのだって、初めは単なるキャラ間の因縁を考える過程だったわけだし、それがなければ間違いなくレーネとくっ付いてって流れもなかったやねぇ(苦笑)

*6:多分、半分近く奇跡は余ったはず

*7:レダアクトではそも素で殴り合ってるだけで脅威を与えられるというか、怖すぎて持たせたことありませんけど(苦笑)

*8:108星ゲット♪とかいう脳内ナレーションが走りましたが、まあ無視無視w

*9:ある意味シチュが特殊すぎるので当たり前といえば当たり前w