大雑把なり、メリケン共よ(T&T第7版)


本当なら年始アクトも昨日レポした「パラモルの神子」で終わるはずだったのですが、その晩急遽、黒猫夜クンよりお誘いを受けまして成人の日もTRPGしました。黒猫夜クンのGMによるT&T(トンネルズ&トロールズ)です。

というわけで年末・年始レポもようやくにこれで一応ラスト、まあ溜まったレポ自体は先週末の分が残ってるので終わりじゃありませんけどw


ハイパーT&Tというシステムはほとんど経験は無いながら大雑把には存じておりました。まあ大雑把で豪快なシステムなのだなぁ、と思っておりましたが……隊長、自分は能力値がゾロ目振り足しなんて外道ルールは聞いてないであります!w
まあ、そんな簡単にゾロ目が出て都合よくキャラなんて出来ませんよ、と高をくくりつつキャラ作成。

ミルヒルーフェ(専門魔術師/外見20くらい・♀/エルフ)

その卓越した知力(41)により、せっかく入った魔法の学校を“もう学ぶことはない”とばかりに、即飛び出したエルフ。実際、金も払わんと3Lvまでの戦闘魔法はマスター済み。街をぶらついているところに謎の骸骨(PC)にスカウトされて冒険者になることに。わりと高慢でプライド高いタイプ、ルールの問題と“これでもくらえ!”の大雑把さにより、自身の魔力度(26)よりも高いか低いかでわりと真剣に勝負の世界が変わってしまうあたりが魔術師の性なのか?

…………はい、高をくくってたらいきなり6ゾロ振っちゃいました(苦笑)まあ、よく考えれば8つの能力値割り振るのに1人8回振って、それが5人居たんだから試行回数の問題で意外とゾロ目とか出ちゃうんですけどね、SWにおいて36分の1の幸運で貴族の家に生まれるよりもよほど高い確率でどこかに6ゾロが出る期待値のはず。まあ、SWで“パーティーの誰か”が貴族に生まれる確率となら似たようなものかな?*1

まあ、今回は私の6ゾロの他にも6ゾロ1人、5ゾロ+1ゾロ*2が1人と非常に確変を起こしていたような気はします。しかも種族特性で能力に×1.5とか×2とか、平気でかかってくもんだから富めるものがますます富むように出来ている豪快すぎるキャラ作成、流石はメリケン、資本主義理論が行き渡っていますなw*3

  • ともあれ、冒険のパーティーは謎のスケルトン戦士に率いられた、悪事満載のこすっからい盗賊フェアリーに、神代の筋力を誇るドワーフ少女戦士に、究極ともいえる魔力度を誇るエルフの魔術師、そして私めの天才エルフな専門魔術師。
  • 逗留している村の村長が勢い込んで飛び込んできて、盗賊に攫われてしまった娘とそれを追って飛び出していってしまったその娘の姉を助けに行って欲しい、という感じの導入。まあなんだか村長がやたらテンパッて居るようでしたし、軽く前金として提示された金額は、色々買って底を尽きかけている*4パーティー財政に抜本的な改革を与えるに十分な額だったため、そのまますんなりとその依頼を受けることでパーティーの意見は一致しました。
  • ルールとして、ターン数でパーティーの行動が管理され、最初に設定した速度によって進めるマス数が変わる、ただし速度が上がれば上がるほど周囲のアクシデントには気付きにくくなる*5という仕掛け。この辺は色々作りこんであって、良い感じでした。しかし、まあ、それも我々が“あること”に気付いてしまうまでの命(苦笑)
  • 無論、妹ちゃんやら姉の安全のこともありますし、事前のGMの口ぶりだとタラタラしてると18禁なセクハラ展開すらありえる様子。自然、速度優先で進めていくのですが……どうも普通の能力値だと色々苦戦しそうな罠やらアクシデントがまったく苦にならねぇ。知力系は私の天才エルフが悪魔的なレベルで看破してのけ、筋力系はドワーフ少女が神代の筋力で全て捻じ伏せ、強引に突き進む始末。しかも、T&Tのルールとして困難な判定に挑めば挑むほど正否に関わらず冒険点*6のたまりが線形で上がっていく仕様と気付いた瞬間に、パーティーの皆は速度を上げて暴走列車のごとく、全ての障害を捻じ伏せる道を選んだのでした……GM、多分、キミは何も悪くない(苦笑)
  • 中途、河に落ちて溺れている姉を発見、しかし神代の筋力を誇るドワーフ少女には金属鎧を着たまま、金属鎧を着た女の子を引きずって流れる河を横切るなどという暴挙すら朝飯前といった様子。あとは妹を助けにいくといって聞かない姉を盗賊フェアリーがあっさりとだまくらかして、村に帰すといったところで依頼の半分を達成。
  • そしていよいよ加速度を増す“暴走列車”は切り立った非常に足場の悪い崖*7を命綱で繋いで、ドワーフ少女に強引に引っ張ってもらうという究極電車ごっこを敢行w 盗賊共の立てこもる遺跡まで辿り着きました。まあ実は2、3箇所はまった罠は意外とデンジャラスで結構冷や冷やしていたのですがね、エルフ&フェアリー組は耐久度が非常に低いのでとてもあっさりと死んでしまうのですw
  • 以降はターン制を維持したまま、ダンジョン探索へ。まずはさらりと捕らえられた女の子達を発見する。妹さん含めそこに居ない娘も居るようでそれは奥。どうもここに封じられていた「仮面の王」とやらが盗賊団の首領を乗っ取っているようで、首領が普通に使っている通路は首領でないと通れないような感じ。ということで、大回りしながら中途色々仕掛けられた罠を危なげなく突破していって*8「仮面の王」を追い詰めました。
  • 戦闘は、まあ、お供のドラゴンを女の子達から聞いていた弱点の胡椒を使うことで1ターン行動不能にしたこともあって、その……1ターンキル?まあ、神代の筋力なドワーフ戦士に振るダイスにその個数3倍の“狂眼”とかいう魔法かけてそのままバーサーク、相手動けるのは1人、ある意味自明か……だから、GM、きっとキミは何も悪くない(苦笑)
  • ともあれスピードを重視して爆走したかいもあって妹ちゃんも無事に助け出してクリア。礼金をゲットしてから、捕まえた盗賊やら盗品を届けるついでに、隣町の方へ進出しようという感じでシナリオを終えました。

まあ、能力決定から種族特性、補助魔法にバーサークのルールなどなど、相当に豪快で大雑把なゲームです*9。それがウリというかコンセプトみたいですし、何だかんだ言いながら結構盛り上がって楽しんでましたから、これはこれでいいんでしょうね。少なくとも、たまにやる分には楽しめそうな感じでした。能力の振り足しとかなくても楽しめると思うんだけれど……せめて上限つけるとか、もう少し工夫できそうな気もするのですけれど。

シナリオとしては非常に細かいところまでよく考えて作りこまれてあって、いい印象だったでしょうか。バランス?ゾロ目振り足しが崩壊させたようなものですから、何ともいえませんw 恨むならシステムを恨むべきかとw
GMの黒猫夜クンは普段あんまりGMしない人ですけど、PLへの応対もしっかりしていて、舞台もちゃんと説得力のあるような作りになっていて、何よりしっかりと楽しめましたから、いいGMだったと思います、自信を持っていいかと。

今後も色々GM挑戦していってくれると楽しみですね、まる

*1:検証なんかしてないけど

*2:実質6ゾロとまったく変わりなし

*3:ならFEARゲーのように決まったリソースポイントを割り振っていくのは、社会主義理論なキャラ作なのだろうか?w

*4:だって下着やらブーツやらジャケットやらマントやらいちいち値段つけて提示してあるんだぞ、尊厳を護るためになけなしの財産はたいて買い揃えたさw

*5:具体的に判定が難しくなる

*6:経験値みたいなものね

*7:具体的には盗賊共は隠された別の道を使っているくらいにw

*8:この辺はひとえに魔力度の余りきったもう一人のエルフ魔術師が探索系の魔法を的確に乱発(?)した成果

*9:いい加減と言ってはいけない