「絶望の果て」

さて、それはさておきまして、この間やった例会後のセッションにございます♪
はい?昨日の話?いえ、1週間前の話です(汗


『何かやりたい、何かやろうか?』『でも何をやろうか?誰がやろうか?』となっていたときに、ちょっと山鳥先輩に声をかけてみたら何かのスイッチが入られたのか、ブレカナを立ててみようとのお言葉。コレ幸いと話を進めて、ご相伴に預かりました、まるw

いや、山鳥先輩の作るシナリオはオーソドックスに世界観を楽しめて、舞台だけしっかりと整えた上でキャラの表現を大分任せてくれるので好きなんですけどね、大分背中を押さないとGMしてくださらないのが珠に瑕。


で、深夜セッション特有のノリでダラダラとキャラ作した結果生まれたPCたち。

エルレンツィア(ルナ=アクア=アダマス/32・♀)

・PL自分。オクタール系の女性でブレダが誇る『濡竜将』のひとり。幼い頃、とある組織に売られ、閉鎖された過酷な環境で暗殺拳を叩き込まれ暗殺者となったが、ガイリング二世の暗殺に失敗して…という経緯で(あとはLotGのP199参照w)濡竜将となり、以後は直属の部下を率い、お庭番のような感じで方々を回っては、統治に滞りがないか見て回り、トラブルを内密のうちに解決して、上に報告するような役目。
・や、以前からやってみたかったのです。シャルマー(tatariクン)がプレミアがどうとか吠えておりましたが、まあ申し訳なしw キャラを説明したら隣の黒猫夜クンから“ブリーチの夜一さんみたい”と評されました、なるほど、まあアレが真面目にお庭番やってると仮定するとそんなものか。直属の部下は≪夜の兄弟≫で獲得、∵紋章∵一発で奪われるとか言っちゃいけない、所詮人の上に立つ器では無いのですw
アイシャ・ヴァリドゥ(アルドール=アルドール=ディアボロス/28・♀)

・PL風矢さん。『友の絆』を取得、祝福と呪いを見た次の瞬間、弾きアダマスである私のエルレンツィアを“友”認定していただきましたw ハイデルラントの地に蔓延る闇と戦い続ける誇り高い女戦士、闇の勢力から人々を護るという過程で知り合ったエルレンツィアとは互いの実力と志を認めあう友。
・他の2人が特殊因果律を取得したために、『ちょっと欲しい、振ってみてしっくり来るようなら貰おう』ってノリでD100した結果得たのが『友の絆』、うん、汎用w おかげで楽しい思いをさせてもらいました、感謝。しかしまあ『友の絆』って便利だねぇ、あえてGMが拒否するほど劇的じゃないあたりがまた便利?w
ローセリッテ(ステラ=アングルス=エルス/24・♀)

・PL黒猫夜クン。年齢は記述ミスで微妙だけどたしかこのあたりだったはず。『異種族の親』を取得した、森のエルフに育てられた女性。そのせいか、非常に穏やかで温厚な性格で動物や植物と会話することが出来る不思議な娘。その力を持って心を通わせたリンゲルローゼを供にひとり旅を続けている。
・というわけで『異種族の親』で取得したのは≪動物との会話≫!流石は黒猫夜クン、マンチに染まったオレっちの心には眩しいぜw とはいえ、中途でこの≪動物との会話≫が大活躍、凄いキャラが立っておりました。ラストは……すまん、だがこれもひとつの結末、ということで。でも≪巨大化≫するリンゲルローゼはビオランテ呼ばわりされても仕方ないと思うw

※コメントの指摘を受けて一部訂正しました。

  • 舞台は1070年のブレダ*1、頻発する野盗の群れに悩まされる地方での話。
  • エルレンツィアはどうにも盗賊どもの勢いが強くて領主の独力では対処しきれない、という事態を見て取って密かに領主と面会*2。会話の展開で領主さんが悪いわけでは無いんだけど微妙に力不足な感じに決定したので、領主をちくりとだけ苛めてから、手の回らない街から外れた村々を救うために盗賊退治に力を貸すことにしたという導入。
  • アイシャの導入は、数年前、瀕死の重傷を負ったところを救ってもらった村の回想からスタート。傷が癒えるまで村の子供に剣を教えたりして過ごし、また来る事を約束して村を離れた、だが再び訪れた村は盗賊団に襲われ、人っ子ひとり居ない廃墟と化していた。何故!?アイシャの慟哭が響いてシーンエンド。
  • ローセリッテは旅をして立ち寄った町で聞いた吟遊詩人の詩に、足を止める。それは何か妙に心に引っ掛かるような詩。皆を護るために、少年は力を欲した。少年は今でも力を求め続けている、さてその少年がどうなったか?その続きは私もまだ知らないと言う、吟遊詩人。不思議とその少年が気になったローセリッテは、その少年を探してみることにしたのでした。
  • というわけでミドルスタート。エルレンツィアとアイシャは目的が近く、因縁が深いこともあって割とあっさりと合流。どうもその少年というのが盗賊に襲われた村のひとつに住んでたとかそんな感じの情報を得て、ローセリッテの目的もとりあえずその盗賊を追ってみる、という方向に向かいました。そこで合流……しようとしたのですが、目の前のローセリッテはにこやかに動物と談笑中w 『ああ、なんだか電波っぽいw』という中の人の声は無視して*3恐る恐ると話しかける2人、どうやら目的が一致してるらしい、ということで無事合流して盗賊を追うことにしました。
  • その過程で軽くまだ無事な村なんかで情報収集したりしているのですが……ガッデム、部下の≪夜の兄弟≫共が優秀だw エルレンツィア本人の共感が10でことごとく判定に失敗するのに対し*4人数を揃えて共感13を誇る我が部下達はそのことごとくをフォローして回ってくれる始末w 圧倒的な人海戦術を前にちょっと拗ねてみたりw
  • ともあれこれ以上の犠牲は出せぬ、と急ぐ3人。よって行軍しながらも情報収集を続けるとかそういうシーンセッティングとなり、ここで≪動物との会話≫が大活躍!ローセリッテの不思議な感じのキャラを上手く立てながら滞りなく情報を集めていくことに成功しました、GJ!
  • それと同時に順々にマスターシーンで語られていく“ある村の惨状とある少年の話”、アイシャがかつて世話になったその村もまた盗賊団に襲われ、村はなす術も無く蹂躙されていく。大人たちはせめて子供達だけでもと、村の外れから何とか盗賊団の目を盗んで散り散りに逃がしていく。その子供のひとりがかつてアイシャが剣を教えた少年、何も護れなかった絶望にくれるその少年の前に謎の吟遊詩人が現れる。吟遊詩人は問う、皆が護れるだけの力が欲しいのか?と――少年は頷いた。という顛末がマスターシーンを通して語られていくのですが、これが村で情報を調べたり、道中を急いだり、森の中で≪動物との会話≫したり、といったPC達のシーンと代わる代わるで1シーンずつ交代にセッティングされて、なんだかとてもいい感じでした。上手くテンションが入り込んでいけると言うか、段々ヤバイ話になっていって急いでるPC達と急がなきゃと思うPL達の気分がシンクロしていると言うか、とにかくいいセッティングでした。
  • しかしなんと言いますか、山鳥さんこういう“囁き”系の黒幕作るの好きですなw 前にダブルクロスのシナリオ作ってもらったときも思いましたが。……あと参考までに例のギ○ベルト先生とは何の関係もないそうですw
  • で、目当ての盗賊団のひとつ*5が根城にしている洞窟が見えるところで異変に気付くエルレンツィア*6、アジトからなにやら異常な煙が立ち込めている。急いで飛び込んだPC達が目にしたのは、ボロボロに虐殺された盗賊たち、かろうじて生き残った人間から聞きだしたのは妙な雰囲気の剣を携えた年端も行かない少年の仕業だという、嫌な予感に胸を震わせるアイシャはじめPC達。ここで良かったのはアイシャの演出だったでしょうか。その生き残りにあえて剣を取らせた上で“勝負”してその盗賊を葬るという感じで、あんまり他では見なかったカッコつけ方だったので結構印象に残りました。やっぱりその人それぞれな“美学”みたいなのが垣間見えて、色んな人とプレイするのは面白いです。
  • ともあれ、今度はその少年を追って道を急ぐPC達。辿り着いたのは生き残るために仕方なく盗賊たちに服従した村、慌てる盗賊たちを尻目に速攻で部下に指令を飛ばして取り押さえるエルレンツィア、ここはちょっといい気にならせて貰いましたw しかし、大方片付きかけたところにその少年が現れる。
  • 少年は告げる、戦わずに盗賊共に力を貸すような村なんて奴らの同類だと。破綻した論理、染み出る闇の気配、禍々しい魔剣、アイシャの必死の説得ももはや届くことなく。少年が言うには力をくれた吟遊詩人が邪魔をする者達として刻まれしものの存在を警告したという、そして少年はアイシャがその邪魔をするものであることを嘆きながらも[宴]を宣言した。「もう手遅れだ。すまんアイシャ、私は彼を殺す。」「…いや、エルレンツィア。彼を“救う”のに力を貸してくれないか?」「……ああ、わかった。」という戦闘前のやり取りが個人的には凄い上手く決まってお気に入りでした。うん、やっぱり『友の絆』はいいなぁ、ホントに感謝です。
  • という流れでクライマックス戦闘スタート。魔剣を印象付けながら唐突に≪凍結≫から始まる魔法コンボを放ってくる少年!うん、まああるけどね、往々として、ちょっと騙されましたさ、ええ。≪影羽取り≫なんてなくても良かったかな?と、そう思ってた時期がボクにもありましたっ!w ともあれ3人ということもあり、初期作付近相手に結構ペナルティがきつめなこともあり*7大分、追い込まれましたがひとつGMが奇跡の使い方をミスしてくれたおかげで何とか死人を出さずに勝利。
  • 崩れ落ちる少年に、“もういいんだ、休んでもいい。”と言って悲しみを押し殺しながらも、何とか優しい声を作って語りかけるアイシャ。だが、悲劇は終わらなかった、少年の身体から聖痕が遊離していって――そして、それがすぐ真後ろに居た少女の方に飛んでいく……

ローセリッテ、[殺戮者]化!!



  • 「どこまで行っても人はこんな哀しいことしか繰り返さない。だったら、世界を全て森で沈めてしまえばいい。全ての死は次の生への糧になる、それが出来ない人なんか滅びてしまえばいいと思いませんか?」と静かに語るローセリッテ、終わらぬ闇の連鎖に打ちひしがれながらも「この村の人たちは、彼らやそしてお前とは違う」「“人”などと勝手に括るなっ!」とここでローセリッテを殺すことを決めるエルレンツィア&アイシャ*8
  • ここでローセリッテが使用可能なのはGMが使い損ねちゃった*9∵呪縛∵1発とファミリアのリンゲルローゼ、対峙するのはエルレンツィアwithルナトループとアイシャ。GMから逃げたければ*10黒幕吟遊詩人から支援が飛ぶとのお達しがありましたが黒猫夜クンはあえて自力で“勝負”して逃げることを選択。戦闘終了の配置のそのままで、地獄のエクストラバトルの幕開けです。
  • なんだか色々泥沼な感じで、双方傷ついた身体に鞭打って死力を尽くしましたがルナトループがリンゲルローゼを屠ったところでローセリッテのギブアップ、観念して止まったところをエルレンツィアのアイアンクローが貫いて、再び聖痕の解放が起こりました。
  • 自分の考えた方法だとローセリッテが≪クイックダッシュ≫を持っていたので、それでリンゲルローゼを呼び寄せ、最初のエルレンツィアの≪瞬撃≫を∵呪縛∵、マイナーで巨大リンゲルローゼに騎乗してメジャーでエンゲージを離脱。その後は≪クイックダッシュ≫を使用して一緒くたに逃げて……とやればマトモに攻撃されるのはルナトループ(ダイス2ヶ、ペナなし)とアイシャの隠し玉ハンドアックス(ダイス1ヶ、ペナなし)1回ずつでそれを万全にコンボ組んだ≪加護≫で避けてしまえば突破、とより良い方法を取ればややローセリッテに分がある勝負と思っていたのでしたが、まあそれはそれ。“勝負”を選んだのは黒猫夜クン本人ではありますが、こういう結果になってしまい、申し訳ありません。
  • EDはとある街道にて。思いは同じく、だが立場の違いゆえに離れ、それぞれの戦いを続けるアイシャとエルレンツィアが再び別れるシーン。「私は信じている、この大地は闇に染まってなどいないと。」「仮に染まっているのだとすれば、我らの手で晴らせばいいだけだ。」と互いの志を確かめ合った二人は再会を約束し、それぞれの道を歩む、というシーンで共通ED。PCひとり堕ちたこともあって、なんだかとても侘びしい余韻を振りまきながら今回のアクトは終了となりました。


はい、単純なつくりのほぼ一本道でありながらブレカナの本質なテーマを実に上手く捉えたオーソドックスなシナリオで、シンプルだからこそダークファンタジーなテイストがよく出たいいアクトだったと思います。ローセリッテは残念でしたが、またこれもブレカナの側面だと思います、どうか彼女の過去に幸あれ、って感じで*11w ともあれもの凄い楽しかったです、山鳥さんのGMはなんと言うかシステムの素材そのままの味を非常に上手く素直に生かしてくれるので良いと思います。機会があったらまたせっついて見ましょうかw

*1:私の設定により、ブレダにしていただきました、感謝w

*2:夜半に忍び込んだとも言う。ほら、あんまり大っぴらにする身分じゃないしw

*3:そう、ファンタジーテイストに直せば不思議な雰囲気の少女、で済むのですよ、ええ。

*4:技能?<格闘>以外はイメージで<知覚>と<隠密>に振っておりますw

*5:いくつものグループが乱立していて相当に末期らしい状況でw

*6:面目躍如に<知覚>に成功したともいうw

*7:いや、何だかんだでほとんど弾けなかったし

*8:実際、倒すなら聖痕の力のほとんどが使われてる今、なわけですし。経験ある刻まれしものならそう判断すると思うのです、無論、それが可能ならという但し書き付き。

*9:∵封印∵を下手に撃ってしまったのですね

*10:後でシナリオネタにするべく逃がしたければw

*11:堕ちたのは1070年、ある意味使い放題ともいうw