「Chairgame Logic」

先週やりました例会のシナリオです。ワタクシの面の皮があと僅かに厚くて、その時のワタクシの硬直がもうちょっと早く解けていれば、即刻GM立候補を取り消してダブルクロスに走ったのですが(ぉ

ともあれ、一応プレアクト情報がこちらになりますので興味がありましたらご参照のほどを。

http://d.hatena.ne.jp/strangetone/20070119/1169219893



はい、色々考えていたことはあったのですが、今回は割とオーソドックスに作っておいたのが功を奏しました。まさかこのようなものが見られるとは、なかなか貴重な体験をさせていただきました。
今回のテーマは


「閣下のラブコメ


でひとつw 閣下でピンと来なければ“ゆにこーんの君”でも可w ああ、ウェブではチャッピーくんかぴるつくんと呼べばいいのかな?w ともあれ、そんな特異ステージに迷い込んだ今回のクエスターさんたち。

山田 大海(レジェンド3・ガンスリンガー1・スカウト1/18・♂)

・PLはチャッピーくん。PCはこれで『やまだ おーしゃん』と読む、山田クンと呼ぶと華麗に無視されるので注意w 彼なりに考えた結果生み出されたFEIRゲー的PC1ネームらしいw 国家規模を所持し街は自分のモノ、と言い切りつつ、「お婆ちゃんが言っていた…」から始まる都合のいい文言で未覚醒ロールを満喫する……うん、別にソースだけ引っ張ってくるとある種普通にキャラ設定出来ているのに、自分は何がそんなにおかしかったのだろう?これが閣下の魔力かw 自分が託された街と自分の日常を護るために戦う多分ナイスなガイ。
ロベルト(オーヴァーランダー1・ブラックマジシャン1・ダークワン1/年齢不詳・♂)

・PLはこの間のキャンペーンで明神高志をやってくれた後輩。PCはミッドガルドに生をうけ、広がる奈落から世界を救う術を求め続ける……ターマイトw アリです、アリ人間来ました!PCでやってるの見るのはff、旧版のアルシャまで含めて初めてですよっ!?まあ、これも設定的にターマイトのクエスターなら結構有りなんですけどね。やっぱり決めるところは、ちゃんと決めてくれる渋めの演技が光ります。あ、あとキュウリを上げると喜びます、いーのか、ターマイト?w
権兵衛(ホムンクルス1・ファイター1・ソードマスター1/外見20ちょっと・♂)

・PLは新入会員さん、よって他の奴らがアレコレ悩んでる間にサンプルのホムンクルスをちょっとリクエストに応じて改造して作ってもらいました。製作元から逃げ出したところをフューネラルコンダクターに拾われた人造人間、実際の年齢は8歳。成り行きのままにフューネラルコンダクターのアンダーテイカーとして働いている。機械的かと思いきや、意外と人情に厚く、融通も利くような感じの性格。この“閣下の世界”で果たして楽しんでもらえたのだろうか?ちょっと心配w
大和 尊(ホワイトメイジ2/アルケミスト1/ミスティック1/18・♀)

・PLは黒猫夜クン。読み方はやまと みこと。ハンドアウトの燈子さんのところを草薙紫音に読み替え、彼女の元でクエスターとして活動する八島神社に住まう巫女さん。それはそれとして、彼女の大和の家は街の覇権を山田の家に取られて、今も山田大海をライバル視しては覇権を取り戻すことを心に誓っているとか何とかw しかし、残念なことにアルケミストな上にミスティックと金くい虫なクラス構成を選んでしまった彼女に国家規模を常備化する道は厳しいのでした、まるw
  • シナリオ自体はオーソドックスな“枝切りの騎士”にまつわる感じのお話。例会仕様ということで、あんまり捻らず、軽め早めを意識して今回は作ってみました。
  • まあ大体ハンドアウトの通りにOPを流していくのですが、最後に回したのがPC1、山田大海のOPw ここはうって変わって日常を演出しつつ、ラストでヒロインの七織雛歌に屋上呼びだし→告白→ラブレター手渡しのコンボをかましてみたのだが、あっさりと平静を保たれ、手紙を何事もなかったかのように懐にしまわれるw 曰く、「ああ、こういうの慣れてるし。これが初めてじゃない。」とのこと。なるほど、確かにそういう方向もありではある、恋愛沙汰に初心な少年キャラがPC1の条件である必要はないといえばないw このあたりで“よーし、これはいい挑戦だ。閣下を相手に俺はスタンダードなガイアのシナリオを貫いて見せるぜ”という妙なモチベーションが湧き始めるw
  • まあそれはそれ、ミドルの1シーンめは時空間移動の際に異変が起きて、気を失ってしまったロベルトがブルースフィアに来たところ、丁度下校中の山田大海の前に現れるというベタなシーン。しかし、今回微妙に変人な山田大海の前に落ちてくるのは巨大アリw しかも避けようとしたところを執拗に風を操作し頭から激突しようとする巨大アリw ちなみに山田大海からロベルトへのコネクションは“ワーム”……おい、別に自由にしてもいいとは言ったがもうちっと捻ったり、こう、何か工夫できんのか?w いや、ツッコミどころ、そこじゃないかw
  • その後、ぞくぞくとあとのPCさんも合流してくれて、その場にさらりと結界を張って情報交換とお話し合い……うん、PC4を作っておいて良かったw 混沌とした状況は何とかPC間の合流と目的の一致を確認するといったマトモな方向へと流れていくのでした。
  • ともあれ、仔細を省いて要約すると、七織雛歌の中にフェスタムが仕込んだ世界崩壊のキーとなるウィルスのようなものが仕組まれていて、時が来ると発動してしまう。参考までに七織雛歌本人にはそんな自覚は一切無く、どこまでも山田大海のクラスメイトな一般人。というシチュエーション。まあ、彼女を始末するのが一番確実で安全だけど、とかそういう類のやつです。
  • つまり葬儀人枠を作ったのは、彼女を始末するのが安全、といい出したりしてみる可能性もありかな?とか思ったりしたのが理由だったのですが、状況認識次第“じゃあ仕方ない、彼女には死んでもらおうか”とPL発言したのはもちろん我らが山田大海w
  • ここからのアクロバティックは中々見ものでしたw 『彼女を殺すのが一番楽な道だ……でも、ボクはそれを取りたくない」という具合にたっぷり間を空けてPLの本音とPCの演技を相殺していく閣下。冷静に考えた上で、台詞だけ抜き出せば何も不思議は無いPC1ロールなんですね、あんまり色眼鏡でみちゃいけないってことなのでしょうか?w
  • そしてここからがハイライト。なんだか妙な存在感と説得力で強引に話を展開させていく山田大海となんだか圧倒されながら慌てふためく雛歌の構図がやってて新鮮で正直に楽しかったですw 閣下のラブコメはなんと言うか、妙なパワーと愛に溢れていらっしゃって良かったです、うん、確かにコレはラブでコメディーだw いや、序盤はどうなることかと思いましたが、中盤以降は普通に有りだった感触。意外な一面と言ってはやっぱり失礼なんだろうか?(苦笑)
  • で、まあ戦闘ですが……おかしいですねぇ、今回は割と楽に勝たせるつもりだったのですが。まあ、PCサイドが三連で攻撃命中の出目3とか出したらまあギリギリまで苦戦しますな、必然必然……危なかった。1回目、ポーズとして歓声を上げながら避けつつ、内心で“おいおい、大丈夫か?”と呟き、2回目、ちょっとビビリながら「うん。よ、避けたよ?」と微妙に引きつった声を出し、3回目、もはや内心呆然としながら「……ああ、まあ避けたね。」とちょっと諦観が入りだす。この気分はアルシャのGMをやった人間にしか分かるまい、きっと(苦笑)あ、ギリギリ死人出さずにちゃんとPCたちは勝てました、めでたしめでたし……いや、マジでw
  • で、性懲りも無くクライマックス直前で渡すクエストを忘れていたので、苦肉の策でその場、戦闘終了時に「それぞれの道を模索する」とかED向けのクエストを捏造するw これが意外とはまって功を奏し、“またいつもどおりの日々が〜”ってな感じとは一風変わったPCそれぞれが別の道を模索して前へと進んでいく感じのいいEDを生み出すきっかけとなったような。特に権兵衛のフューネラルコンダクターに休暇を要求し「あいつ*1は、世界には綺麗なものがあると言っていた。それがあるというのなら、私は見てみたい。」と世界を旅して回ろうとするEDは本人の設定とも上手くマッチして凄いカッコよかったです。ううむ、怪我の功名w


ともあれ、閣下がPC1をとって行ったときには内心どうなることかと思っていましたが、意外とというか想像以上に上手く回って少なくとも自分としては楽しめるセッションとなりました。回りのPC達が上手く立ち回ってくれたこともあってのことだとは、思っております。
それにしてもなんというか、知らない間に結構、固定観念というかノーマルなPC1のテンプレートに縛られすぎてたというか。なんだか微妙に目から鱗っぽい感じで新鮮な気分と意外なまでの楽しさを享受することが出来ました。
う〜ん、やっぱりコレだから例会のキャンペーンはGMやりたがるんですねぇ、結構新鮮な発見がそこらに転がっていて身内でやるのとはまた違った楽しみがある。
でも……今週は、ってかしばらく単発はやらないぞ〜、くそぉ、何でよりによって、単発立てようと思い立ったときに限ってダブルクロス、呪われてるんだろうか?w

*1:山田大海ね