「蛇の紋章」

そういえばさり気に強行軍でセッション続けたことを今さらになって思い出すw 飲み会終えて、カラオケを中途退場、昨日書いた「霧の館」やって仮眠取った*1次の日、日曜のセッションでした。

ともあれGMはyakusiクンで時代は1062年。前回のアクトの結果を受け、ものの見事にフォーゲルヴァイデに目を付けられたクローゼが、自分を助けてくれるというマルガレーテ王妃の元まで逃げ込む過程を描いたシナリオでした。詳細は下記のプレアクト情報をご覧下さい。

ブレイド・オブ・アルカナ3rdEdition 「蛇の紋章」 - 月影之薬師堂

クローゼ(エフェクトス=アクシス=コロナ/16・♀)

・PL自分。本名をクラウディア・フォーゲルヴァイデといい、「月の宿命」を取得したヒルダの双子の姉。この1年前にあたる「赤虎の村で」の際にフォーゲルヴァイデに目を付けられて、1062年現在犯罪者として大絶賛全国指名手配中w 意外と頭のいい側面と意外とキレやすい側面を併せ持つ雷の元力使い、威力は相当なものだがフルコンボで撃つと代償が重過ぎるので果てしなく短期決戦型w
・というわけで今回はいよいよ進退極まったところを様々な理由で集まった他のPCさんたちに助けてもらってマルガレーテ王妃のお膝元にまで逃げ込もうとする導入。しかし追いかけてくるのは育て親の仇である男、フリッツ・アイヒベルガーで…
リーテル(アダマス=エルス=ディアボロス/20・♂)

・PLover-allクン。「貴腐の子」を取得した騎士で、白き鳥の乙女グリーフィアの導くままに強者との戦いを続ける運命にある。傍らの白いインコ、ヴァインは彼のファミリアでありいざ戦いとなれば巨大化してリーテルを乗せ空を羽ばたく……だから私は何より奴のエンゲージから逃げた、∵拡大∵なんてされた日には奴は自分の攻撃を自分では受けきれないのだから、そんな魔器ケルバースピアの≪突撃≫使いw
・今回、運命が彼に用意した相手はかつての親友。初陣のときさえ、その傍らに居てくれた騎士フリッツ・アイヒベルガー。街頭で見かけるも豹変してしまった彼の様子に驚き、彼が“殺せ”と賞金稼ぎどもに漏らしたクローゼなる少女を探すことに、という導入。
“力(シュテルケ)”(ルナ=クレアータ=フィニス/外見15・♀)

・PL黒猫夜クン。「鏡の中の人形」を取得していて王妃マルガレーテの私室“白の間”にかかる“徳目の鏡”9枚の内の1枚“力”の中のクレアータ。マルガレーテの忠実な密偵として、諜報、暗殺、様々な任を与えられ、それをこなしてきている。マルガレーテに絶対の忠誠を誓っているはずだが、時折感情に揺らぎが生じることも…こいつも高代償・高威力型、今回のパーティーは実に押せ押せですw
・クローゼの存在を知ったマルガレーテが彼女を自分の元に招き入れるために派遣した密偵、という導入。おおよそのイメージは「月の宿命」の左ページ、●月夜の庭園の項な感じかとw
リディア・エリクテール(デクストラ=アングルス=ステラ/外見20・♀)

・PLkarasawaクン。「アステエルの白い石」を持ったアンセルの友人。外見は若いが本当の年齢は誰も知らない、本人曰くラウセドオル仕込みの知識やら技術やらで若さを保ってるとか何とか。なんだかひたすらにマイペースな感じはkarasawaクン独特な感じ。アタッカー揃いのPC共にあって唯一の支援系、まあ支援系というのはやっぱり代償がかさむのですがw
・最後のひとりは産まれてすぐに死んだことになっている実の妹が生きているかもしれないと知ったアンセル(アンゼルじゃないよ、まだw)から頼まれてクローゼを助けに来る導入。ハンドアウトがそろそろひたすらに投げっぱなしw
  • という感じで始まったシナリオ、まあ構造そのものは追われてるクローゼの元に集まってきて皆でマルガレーテが待ってる荘園まで逃げ切るという形の一本道なのですが色々と道の進み方に選択肢があったり、判定やら何やらの仕掛けがあったりでそういうところに頭を使うのを楽しむようなタイプのシナリオになっていたでしょうか。
  • ともあれそれぞれのOPを終えて普通に賞金稼ぎのごろつき共に追い詰められたクローゼのところに他のPC達が合流してきてくれるシーン。唐突に現れた謎の黒髪の青年*2が言うには“これから苦難が振りかかるが3人の援助者も現れる、それを乗り切れば貴女の求めた真実が手に入れられる”とのこと。いい終え、シナリオ的な最終救済策の≪魔王の印≫×2を渡すと黒髪の青年は消えうせ、戸惑うクローゼは既に取り囲まれていて…という感じの流れでPC達が乱入してくる。流石にこういう見せ場っぽいところはみんなカッコよく決めてくれますねぇ、ちょっとばかりどれもこれもスプラッタ入ってる*3ような気がしますけど(苦笑)。私は今回“助けられ”のポジションなんだからこういうところは我慢我慢、とw
  • という感じでPCは合流、目的地のマルガレーテの荘園に向かう事を承諾します。まずは陰謀によって指名手配かかってるせいで大挙してきてる街の人達を上手くかわして街の外まで脱出するという障害。<騎乗>or<運動>で強引に突破するか<隠密>でこっそりと逃げるかの二択*4で抜けてけって感じで。さて、こういうのを見越してクローゼは<隠密>に自信があったので*5当然こっそり行く道を選択しましたが他の連中は微妙に自信が無かったりしたもので空飛ぶリーテルのファミリアに乗せてもらって*6街を脱出することに。……あれ?援助者に逢った瞬間、結局ひとりで逃げるですか?w まあ他の人間がひきつけてくれてる間にこっそり逃げれたってことでw
  • そうして進んでいくと不自然な場所に開かれた市にぶち当たる。何でも街道の先に検問の関が設けられてるせいで足止め食ってるとのことで…ってAirのサマー編かよ!?w 半眼で指摘すると、あっさりと白状するGM、まあこういう開き直りもGMの資質かも知れんw とまれそういうわけで一旦足を止めて情報収集。どうやら街道とは別に今はもう誰も使ってない山道があるとのこと、どれくらい厳しいかというと【体格】判定に失敗するとアクト中最大HPがD10点減るくらいw …………無理だ(さわやかに)。【体格】なんてクローゼ、7ですよ、7!w しかしクローゼの≪洞察力≫をフルに駆使してひねり出した*7解答は山道、タダでさえ代償きつい面々なのに不破の騎士withアダマストループと戦うリスクは犯せません。ってことでサマー編をそのままなぞるかのように関を避けて山道を歩くPC達。サマー編をそのままなぞるかのように足を引っ張りまくるクローゼw 具体的には他の面子が何だかんだで軽々一発成功していくのに対し、クローゼは「鏡の中の人形」のサポートをもらった上にリディアに振り直しまでさせてもらってようやく成功したという話w こういうところで他のPC達に気を使ってもらうロールが普通に嬉しかったり、楽しかったりw
  • で中途回想で焚き火なぞ囲みながら、シュテルケにマルガレーテのことやら色々聞いてみるシーンをもらう。このあたりは互いが上手くキャラを表現できていいシーンだったのでは無いでしょうか?メロミンのラストでもやったけどこういう旅のファンタジーものだと焚き火はやっぱり基本でしょうか?w
  • ともあれ、山道を抜けたところで不意に監視されている気配を感じる。エキストラだったので軽く捕まえてみると(&<交渉>で情報を聞き出してみると)この先の吊り橋のところで凄腕の賞金稼ぎ“疾風の”アグネスが仲間と一緒に待ち構えているという話。データは“断罪の嘴”なアグネスに“流離いの剣士”と“脅威の射手”付き、しかもアグネスは[聖痕者]とのことw タダでさえ戦ったら負けだと思ってるパーティーなのにこんなのとマトモに戦いたくは無いところ。最後の≪洞察力≫を振り絞り通り抜ける条件など確認しつつ、最終的に捕まえた手下を人質のような形にして動きを牽制して、何とか<交渉>で渡りをつけて通してもらおうという作戦に。このあたり人質がどうとか言うのに対する対応は多分アドリブだったと思いますが、上手く処理してくれて流石にベテランというか慣れているGMさんだなぁ、と思いました。
  • そしてその障害も何とか潜り抜けて、マルガレーテの荘園の入り口にあたる関、これでゴールと安堵しかけたPC達*8の前に∵爆破∵逆をかまして颯爽と登場するフリッツ・アイヒベルガー、彼は神聖騎士団の副団長まで務める立派な騎士だったが息子の身柄をフォーゲルヴァイデに抑えられて言いなり、抗おうにもフォーゲルヴァイデの巨大な権力の前に屈したという感じで絶望のあまりいつしか[殺戮者]へと堕ちてしまっていたよう。ここら辺はやっぱり因縁で結んであるだけあってリーテルが普通にカッコよく絡んでいたでしょうか、ともあれクローゼにとって育ての親、家族と思っていた人たちの仇、立ち塞がるなら容赦をする謂われは皆無!とばかりにちょっとキレかかったモードに入るクローゼ。そのまま[宴]宣言が行われ、クライマックスへ雪崩れ込みます。
  • さて、勢いよくぶちキレてはみたものの今回のパーティー、防御力にはやや難のある連中ばかりな上にフリッツはそのままクローゼを優先的に標的にする模様*9。しかもキャラ紹介で軽く述べたようにむしろ最大の脅威はPC達の攻撃を∵拡大∵されることと来てはノタノタ敵のエンゲージに留まることは私のゲーム脳が許しませんw かくしてクローゼはマイナー、メジャーをフルに駆使して≪鎌鼬≫の射程15mから逃れ、フリッツは∵神移∵まで使って追いすがる。クローゼはさらに逃げては挙句の果てに∵大破壊∵正を付随するマイナーで≪鎌鼬≫の射程から離れるために使い、フリッツは虎の子∵戦鬼∵の1回目をクローゼを追いかけるためにメジャーで移動に使う。……という壮絶な鬼ごっこバトルフィールド内で繰り広げる羽目になりましたw 結局、牽制程度に≪雷撃≫撃った他は∵大破壊∵でしか攻撃してないというDPに優しい戦闘w*10 結局≪連続魔法≫も≪元力倍加≫も使わずに戦闘を終えることに成功しましたw 仕方ないじゃない、横のアダマスが頼りにならないんだから。結構奴のリソースも時にはメジャーアクションなんかも使わせたんだから、今でもこれが一番クレバーな立ち回りだったと信じてます(ぉ
  • 地に伏せたフリッツに戦士として言葉をかけるリーテル、けれどクローゼにとっては理不尽に穏やかな日々を奪っていった仇であることに変わりは無く…ということでとどめを差す役は譲ってもらいました。ともあれそのままPC達がマルガレーテの荘園に入ったところでEDへ。
  • リーテルはひとりフリッツの息子を救出するED、他のPCはマルガレーテとクローゼの会見を聞いてそれに応対するような感じのEDになりました。印象よりもマルガレーテが本音を出してきたような感じでしたでしょうか?ともあれ本番は最後のシーンでして…
  • 同じくフォーゲルヴァイデと相対するのに自分の切り札となって欲しいというマルガレーテの申し出を一旦保留したクローゼの前に現れるのは冒頭で姿を見せた謎の黒髪の青年。≪魔王の印≫に手を付けずに乗り切れたのでボーナストラックでございますw 彼は自分がオクルスである事を名乗り、クローゼの側には心から信頼できる存在が必要だ、ということで自分を売り込みにかかりますw GMから提示された選択肢は3つ。

1)生きてる間はオクルスが仕え、死後はオクルスに仕え、という≪水晶の印≫の契約を結ぶ。
2)育ての親たちと過ごした暖かな日々の思い出を代償に力を貸してもらう。
3)無論、魔神と契約なんかもってのほか。

というわけで、ここでセラフはじめ私の所有する他のPC達は結構普通に魔神とやりあったりしてて、PC的にさくっと3)を選べる連中が大半なのです。ですがクローゼは別段、聖痕やら闇やらに対する知識が深いわけではなく倫理的にいけないことという感覚がまだ薄い私の中では珍しいキャラ。よってPL、PCともども散々に悩みましたが…………えっと、結局2)を選んじゃいました


という結末。PCのクローゼとしては死後のこととか自分に価値の分からないものは払いにくいけど、想い出のことはちゃんと価値が分かってて、しかも自分のせいで彼らが死んだって負い目を引きずってるから…という判断基準ですね。まあ、これから話が進むと≪水晶の印≫に手を出す日が来るのかも知れませんがそれはまた別の話w GM的には快哉を叫んだろうなぁ、上手く条件つけて堕としたようなもんだし(苦笑)

オチとしては≪天眼の印≫やら≪洞察力≫を駆使して“私はフォーゲルヴァイデをぶっ潰す”というノリで行くと女ルルーシュみたいな展開が可能でしょうか?w などという腐ったPLの妄想によって生まれた選択という非常にろくでもないお話w


ともあれやっぱりこういう形でコロナやらせてもらうのは本当に楽しいと思いました、あぁ、きっとローエもこんな気分だったのかなぁ、と微妙に恩着せがましくw でも真っ当に“王様”になっていくのはローエがやっているのでそのままなぞるのも芸がないとか思ったのでこういうちょっとダーク入った道を選んでみました*11
半年寝かしたというだけあってシナリオとしてもシンプルにやりたいことを突き詰められた非常に良い出来だったのではないでしょうか?ですので続きも楽しみにしております、と言いながらあんまり急かすような真似はしないで置こうと思いますw これからどういう方向に動いていくかもうちょっと詰めたほうが良さそうだしね(苦笑)

*1:1時間半…取れたっけ?参考までにkarasawaクンも同類w

*2:オクルス様ねw

*3:リディアなんか服の中に夢≪石榴≫入れて吹き飛ばしちゃったしw

*4:無論、相手はエキストラだし強引に殺して突破する手段もあったけど、取りたくないしねぇ、ちょっと(苦笑)

*5:判定値14、ダイス2ヶ。多分成功するかな?ってところ

*6:3人乗りしたので判定値にペナルティがかけられましたがそれでも<騎乗>は流石にリーテルの得意技ですからw

*7:選択肢ごとにデータ的な判定やら障害やらを聞いたという、2回分使って。

*8:そりゃPL的にはこれからクライマックスとしか思えないけれど(苦笑)

*9:そりゃ当たり前だ、仮に負けてもクローゼさえ殺せば彼的に目的は達成されるんだからw

*10:無論、クローゼにとっては。その分、攻撃に回った他のPCというかシュテルケのDPは壮絶なことになっていましたけど(苦笑)

*11:というか「月の宿命」的にはあんまり表舞台に出てくるイメージ無かったし