ノエルと蒼穹の未来(ネタバレ)

というわけで多分旬、その2。


う〜ん、やっぱりこいつの良さはTRPGのリプレイだからこそ、な部分が結構あるかな?現役でGMやったりPLやったりしてる身分だからこそ共感できる部分が多々あったり。
あ、そうそう、例によってネタバレとか気にして書いたりしないので未読の方がこの先踏み込んでネタバレ誤爆とか喰らっても当方は一切責任とか持ちませぬ、まる


と、いうわけで。いくつか感想箇条書きで。仕様によりGM視点で見た感想とか多めになっているかも、こっちも間近に最終回1ヶ抱えてるものでね(苦笑)

  • ロストしてしまったPCの後釜について。これは結構、扱いに困るのですねぇ(苦笑)参考までに最近だけで経験が2〜3件ほどw しかも、残り話数が終盤に向かってるところだとどうしてもその新規PCにスポットを当ててるだけの余裕もなく*1どうしてもそのままだとちょっと埋没しがち、と言いますか。

しかもPCロストって結構、本人よりむしろ周囲のPLにネガティブな空気を振りまきますからね。ここではっちゃけ系のキャラ立てをしても空気に合わず上滑りしそうな印象があったりする厄介なケース。
そういう意味では今回のケース、レントは無難に上手く纏めた範囲では無いでしょうか。前キャラとの絡みはそのままイコール周りの残された他PC達との絡みに繋がりますし、特に新しい方向のモチベを作る必要もこの場合ありませんし。いい意味でも悪い意味でもそれほどインパクトはありませんでしたが、逆にそれは上手く纏めた証拠だと思ったりするのでした。

  • 文庫ならではの演出と言うか、ズルいと言うか。7話と8話の間の黒バックに文字というかノエルの独白を入れる演出はいいなぁ。現実のセッションではやりようありませんけどねw いろいろこれまでの台詞を散りばめてあるあたりがもう秀逸。……またリプレイでも書く機会があったら参考にしてみようかしら。どうやって使えばいいのかしら(苦笑)
  • 流石に占いばばあの正体はほぼ伏線なし*2で驚いたw まあ、大首領の正体もw しかし、冷静に考えると何だかんだでノエル以外の枠も3者3様、意外と立場というか見せ場の辺りが考えてばらけさせてあって、改めて終わってから見てみると結構参考になるとか。まあ、元々クラス構成の段階で役割とか分かれるシステムですし、やっぱりパーティーとしての冒険って側面を強く出せるシステムだなぁ、と。最後のEDの締め方もそれに沿って演出してあっていかにもアリアンロッドって感じでいい印象の終わり方でした。
  • あとはやっぱりラストバトルのギミックでしょうか。流石にこの辺は年季と言うかちょっとやそっとじゃ真似の出来ない仕事かなぁ。呼びかけのところまで上手く考え抜かれていて、ひとつひとつ武具を使っていってラストで一気に畳み込むって展開が凄く燃えた。それを絶妙なバランスで整えるのって凄い難しいんですよねぇ、自分はついつい感覚に頼っちゃう(苦笑)。ラストとか≪ダブルショット≫の片方に≪ウォータースピア≫避けちゃってるし、GMでやってるとむしろ心臓止まりそうになるほど動揺しそうだ、自分がやるとw それでピッタリ最後は420点って、凄いなぁ〜、でもそういうのってあるからなぁ〜。なんというか、素直に汗握る戦闘でした。……ダメだと容赦なく滅ぼすからな、きくたけ*3


そんなところでしょうか。上でもチラッと書きましたが一連のシリーズ通して印象付けられたのは、PC同士が仲間になっていく過程と結果として出来上がった絆の強さでしょうか。3巻のトランの死が印象深かったのもその辺の作用なのかもしれません。やっぱりギルド制を使って、データ的にも連携が必須になってくる要素が強いアリアンロッドならではなのでしょうね。
そう思うと、久しぶりにアリアンでキャンペーンもやってみたくなる今日この頃。いえいえ、次はアルシャffですよ、自分。今日付けでウィンカスターも購入、もう投資額から考えても待ったなしですw

*1:大体、話の流れを纏めにかかる所でスポットライトって別のメインどころにかかってることが多いというか。

*2:なのか分からん、あっても流石にコレは無理だw

*3:一応、救済処置あったみたいだけれど