リプレイ書きのススメ

というわけで本日はせっかく空いていたのをよしとし、現在進行でやって録り溜めている『Guilty Pain』のリプレイをてこてこと進めておりました……こんな静かな休日はいつぶりやらw

気付けば書き溜めたリプレイも随分と溜まったもので今、書いている『Guilty Pain』の第一話で17本目になったりします*1
そこでそーいえばサークルの企画でセッションやってリプレイ書いたらとか言うのを聞いた気がするのでちょっと偉そうに(なんだかOBっぽい?OBっぽい?)心得とは行かないまでも、自分なりに気をつけているところなどをまとめてみようかな?などと思ってみた次第。なお私のやり方は完全に独学で独自なので私見が多分に含まれていることを最初に断っておきます。あと結局別に大したことは言ってませんw それでもよろしければちょっとだけお付き合いくださいな。



まず最初に、リプレイを書くというのは大変手間のかかる行為です。その上で得られる恩恵というのはまず9割9分精神的な何かであり、リターンバックを期待して書くのは愚かとすらいえます。また相当な長期間にわたって作業とも言える執筆を続けるため、継続的なモチベーションの維持は絶対条件です。
具体的に言うとリプレイを書くとは録音したもの(MDなりなんなり、最近ならもっと便利に録れるのかも知れませんが)を使ってセッションを耳元で再生し、それを文字媒体で面白くなるように加工して執筆していく作業です*2ここは個人差が出るでしょうが現在、大分慣れたと感じる私でリプレイを書き起こすのに実際に行われたセッション時間の5〜6倍近くかかります*3つまり単純に言って例会サイズの5時間に纏めたセッションを書き起こすのに最短でも25時間は作業時間が必要だということ、仮に1日1時間時間を割いても完成までに1月近くかかるという計算になります。
よって最初に述べたようにこういった長期間にわたって製作意欲を維持できるだけのモチベーションが必要になるのです。経験上、モチベを失ったリプレイを書き続けられたためしはありませんし仮に不断の努力と精神力で書いたとしてもきっと読んで楽しいものにはならないでしょう。極論ですが読んで面白くない読み物に価値はありません。出来る限り読んで面白いものを、リプレイは楽しんで書かなければ意味がないと私は思っております。



序文終わり。そこで読んで面白いリプレイとするために、ですがそれには何より「面白かったセッション」を採用してリプレイにするというのが一番だと信じております。
そりゃあ面白いセッションを元にすれば面白くなるのは当然と思われるかもしれません。もちろんその通りです、読んで楽しいならそれで正義です、何が悪いかw ですがそれはけっしてそれだけのことではなく「面白かったセッション」というのは再生してまたリプレイとして書き出すこともまた面白い行為となる可能性が高いからなのです。リプレイ書きは長期間の作業になるため不満やストレスなどはそれがわずかなものであったとしても結構簡単に溜まっていきます。*4それはリプレイを書くというのがそのセッションを客観視して解析する行為であるため良いところも悪いところもただ脳内で回想することに比べ遥かに高い精度で理解できてしまうためでもあります。書いててこのストレスが溜まる箇所が良かった箇所を上回ってくると途端に執筆意欲が失せていき、無理して進めてもいまひとつの出来になるというのは経験談です。
結局何が言いたいかと言うと最初からリプレイを書こうと決め打ちしてからセッションを行うのは危険な行為だということです、素人にはお勧めしませんw 逆に言えばMDに録ったからと言ってリプレイは書かなければいけないというものではなくていくつもMDに録っていってその中で特に楽しかったものを“よし、じゃあこれはリプレイ化してみようかな?”とでも思った方が多分上手くいくということです。要するに一発で“今日はセッション録ってリプレイ上げましょう〜”っていうのは多分、半分近く挫折するんじゃねぇ?って話なのですが。*5

以上が私がリプレイを書こうとするときに特に気をつけている部分です。リプレイを書いてるときには休憩を入れるたびに自身の精神状態を軽くチェックして出来る限り“書かなきゃ”ではなく“書こう”と思える状態で執筆に臨むようにしています。それとあんまり厳密に書こうとする必要はないってあたりがポイントでしょうか、誰がチェックしてるわけでもありませんし聞き取れなかったら適当に加工してごまかしてしまうなり何なり、ともかく聞き取れないと何度も巻き戻して時間食うくらいならぱっぱと適当に加工してごまかす要領の良さがあればベストでしょうかw
まあ後はタイピングのスピードなんて私が教えれることでもないですし、耳元のやりとりをタイプするのも慣れろとしか言いようがありません。結局、いくつか書いてみて慣れるのが一番の薬のような気もします、こんだけ長々書いといてなんですが(苦笑)



最後に。それでもリプレイ書きは私にとっては楽しい作業です。この感情を共有できるのはTRPGを楽しめる集合より、その中でGMを楽しめる集合より、さらに少ない集合でしょうが(苦笑)本当に面白かったセッションを反芻し解析し読み物に加工していくのはツボにはまるととても面白い行為だと思っています。
まあですからサークルの企画の方もあれこれ言いながら実は反対はしません。多分、半分以上は挫折するでしょうがそれも経験、仮にまた二度目やろうと思うためにはともかく一番最初にやって見なけりゃありえないわけですから、ね。

*1:うち、完結したキャンペーンがふたつ、それぞれ全5話と全6話ですね

*2:私は脳内作業でこの“加工”を済ませますが人によってはそのままを書き出してしまってから“加工”したほうが楽かも知れません

*3:無論、コンディションとモチベが最適であってこれだけ。

*4:簡単に言うと自身が反省するとこだらけだったりすると気が滅入ってくるだろうし、悪いプレイを(下手な、ではない)続ける他人を聞き続けると段々ムカついてくるとかそういうこと

*5:録音ミスを含む、最初のうちは操作とか慣れんでようミスする。ちょっと途切れてるだけでも想像で補うのは相当に困難です。