ダブルクロス・オリジン「未来への絆」(ネタバレ)

えっと、「明日へのプロファイル」も読みはしたので多分、明日感想は書きます*1。ガイアに関してはちょっと読み込んでから感想かくと思います。でもとりあえずはこいつが先です、個人的に(主にGMとして)ターニングポイントを迎えるきっかけになった作品ですから、どう纏めてくるか1ヶ月以上前から楽しみに楽しみにしていました。というわけで感想を、ちょっと感動を抑えきれてませんがこのテンションのまま書いてしまったほうが楽しそうなのでw(←そして未来の自分に罵られる)

どうぞ。


最高、最高です!
理想の境地をここに見ました!!



とまあのっけから褒めちぎる気しかないわけですが(苦笑)
前半ではちょっと“ぼんくらーず”がぐだぐだになってるのをGMが流れとして統制しきれてないかな?とか思ってましたし、実際そのせいもあって微妙にばたばたしてる印象のある感じがします。う〜ん、なんと表現するのだろう?シリアスとアホノリのメリハリが壊れてる、とか?
綾渕と隼人が会話してるシーンは*2なんか好きですけど、相棒の過去を師匠役から聞くってシチュは結構いいですよね?
それと狛江は卑怯な娘です(ぉ 前半エンディング、あの終わり方は卑怯でしょう!?何か、クライマックス近づくあたりで“あれ?ちょっと悲壮感とか出してるの?”とか思ってたらあの締め!卑怯です!萌えます!!正直、なんというかPL上手いなぁ、卑怯だと!w 後、細かいですが、表記として見てる隼人と椿の沈黙を間に挟んでいるあたりやるせないというかそんな感じが上手く伝わってきてグッドだと思います。

ともあれそんな感じでまあ、半分読み終えた段階では正直ちょっとばかり締めへの流れが不安といえば不安だったのですが、まあ杞憂でした。

後半はもうなんというか皆、格好良かったです。最終戦前、かくあるべし!って感じでもう1シーンごとに身もだえしながら読んでいました。後書きにいろいろ書いてましたが、やっぱりゲストPC三人、適当にじゃなくちゃんとした理由の元選んでるんですね、王子*3。それぞれに選んだ意味が違うからこそ*4それぞれにPCどうしで絡んでこんなに映えるのだなぁ、と感心することしきりです。
後、自分もこういう風に“問い”をPCに突きつけてPLともに散々に悩んでもらうというのは個人的に理想というかやりたいと常々に思っていることのひとつなので今回のは本当に見事と感心して見ていました、やっぱり基本というか当たり前ですが“出題”が肝なんだなぁ、これは、と。感情的に絶対に従えない、でも理屈は間違ってないように見える、けれど綺麗に反論できる余地はちゃんと残っている、という感じで大変参考になりました、すごい難しい話だけど*5
後半はどれもこれも素晴らしいシーンぞろいだと思いましたが夏祭りのシーンは特に良かったです、羨ましくてしかたありませんでした、自分もやってみてぇ!“日常”を重んじるダブクロだからこそ!って感じですよね?自然に今までのキャラがオールで登場してるのがいいシチュです、っていうか割と目から鱗、そーか、その手があったか、と。イサム、GJ!w あ、後ちっちゃい椿、なんだかすごい萌えますw イラストの破壊力がなんだかツボにはまる感じです、いいなぁ〜チルドレン。
とにかく個人的な感想としては後半が素晴らしく見えるのはPCの配置と“出題”の妙がキーだと思っています。これによって絶妙な感じでPC間が絡みつつ、上手く段階を踏んで綾渕に対する反論を出すまでに至ってるのだと。最終決戦直前にPC全員集合でひとりひとり綾渕と戦う理由を描写していくところはもう鳥肌ものでした。これは上手い間で地の文を入れてるのも効果が高いのだと思いますけど。

結果としてやっぱり期待を裏切らずものすごい良い出来でした。
冒頭でも軽く書きましたがこのオリジンは当時ちょっとN◎VAはじめ他のゲームを遊び続けてGMとしてもダブクロから離れつつあった自分をもう一度、ダブルクロスに引き戻した作品です。自分がなぜダブルクロスが好きなのか?なぜダブルクロスのGMをやるのか?それを再確認させてくれたという意味でのターニングポイントのきっかけ、それは純粋に“こんなシナリオ作ってGMやってみてぇ!!”という羨望と願望です。要約すると発刊当初からこのオリジンシリーズはある意味ダブクロGMとしての自分の目標と、それによるモチベの原動力であった作品といえるでしょうか?このシリーズに良い意味で影響を受けたのか*6、ここのところ一年の期間でおこなったダブクロキャンペーンは大変に素晴らしい手ごたえのシナリオになったと自分でも評価できるものになりました*7。これからも自分は開き直ってダブクロマスターでしょう、“理想”のラインが見えてある意味でまだまだそれに近づける余地があることが分かったのですから。

ありがとう、ダブルクロス・オリジン。この作品のおかげで王子は私の心の師匠になりました。











さりとて美しくは終わりませんw
戦闘バランス、狂気ですねぇ、相変わらず。っていうかアレなのです、“3倍振りで97だよ、アブねー”とか“あ、倍振りで何とか戻ってこれたのでちょっと経験点もらえます”とか“半数以上3倍、全員倍振り前提”とか、どっかで見たような気がするのですが?


っていうか、この間
私の眼前で展開された
光景の再現なのですが!!?


……しかもPC5人で。なんというか別に責任転嫁する気は毛頭無いし、どこまでも自分自身の反省材料とはいえ自分の戦闘が厳しくなりすぎてたのって王子のせいのような気がしてきた(苦笑)うん、自分で上に書いてるじゃない、“オリジンは目標です〜”ってよう。うん、ダメだぞ自分、公式でやってるからって正当化はされないからな?お前の理想のラインはもう一歩だけ手前なんだからな?*8ふぅ、精進精進、頑張りましょう。

*1:とりあえず上手くまとまった良作だと思います

*2:後半のも含め

*3:それはそれとして消去法してもこうなりそうな気もするけどw

*4:隼人、椿に対するスタンス、というか立ち居地

*5:ただルール的な解釈の部分は色々過去のところから引っ張ってきてるあたりすごいとは思ったけどやや力技な印象を受けるでしょうか、個人的には

*6:意識的に取り入れた部分もいくつかあります、無意識に取り入れた部分もきっとあるでしょう

*7:課題はまだあります、まだ改善の余地はいくらでもあります、まだまだ未熟です、ある意味良かった部分と悪かった部分を評価するようになったのが一番なのかも

*8:あくまで一歩しか手前じゃないけど