BLACK BLOOD BROTHERS 6 -九牙集結-

というわけでそのBBB、今一番続きが気になるラノベかも知れませんね。続きが気になる終わらせ方しやがるしw


実はこのBBBの冒頭に2ページ使ってる文が凄い格好よくて大好きです。特に前巻の“あれから、一年が過ぎた。”“一年しか、保たなかった。”ってのが最高に格好よかったのですが今回のもまた良かったです、是非ともダブクロのジャームに喋らせて見たい!ってかこの文章だけでシナリオが出来そう!!

と、のっけからテンション高く、ワクワクしながら読み進めたのですが……何と言うか、そろそろジローさんが哀れにw 銀刀vs緋眼と帯で銘打っておきながらあんまり活躍がないという*1この仕打ち(爆)まあ表紙絵を見れば実は一目瞭然だったという辺りが何と言うか、今回は読者のこっちもすっかり忘れかけてた「賢者の血統」のお話でしたという。ゾクゾクしましたけどね、コタローの様子が変貌していくとことか、中途のゼルマンが血を吸ってるとこを眺めている挿絵なんかいいようのないゼルマンの動揺やら畏怖やらがこっちに伝わってきてちょっと怖かったですねぇ。

で、それはそれとして陣内先生の巻でもありましたという。う〜ん、カッコいい、なんだか一皮向けたはずのミミコがまだまだ手玉に取られているあたりが凄いというかw 何の力も持たないのに凄い人ってのが伝わってくる。前巻のミミコにも感じたことですけどそういうのがきっちり描けるのは凄いですね、普通に超絶人外も上手く描いた上でこういうのもちゃんと描けるから何と言うか、深いです。

ラストでウォーカーマン先生とやりあってるところは最高でしたね、だから銀刀vs緋眼の帯も九牙集結のタイトルもJAROに訴えられるべきだと思う(爆)*2フォックスにザザが憑いてるところまでは読めたけど*3中身が8人目のラウでしかもそいつ人間ってのは意表を突かれた、“ぬぅ、やられた”ってところ、こりゃ陣内先生でも引っ掛かるわ、陰謀戦ではザザが最強っぽいなぁ。陣内先生、惜しい人を亡くしました…とはいえこの手の師匠キャラはどっかで退場しないと仕方ないので宿命ですけどw

いよいよラストスパートでしょうか、本格的に戦争開始ってことで全員満遍なく舞台に上りこっからはキャラは減っていく一方でしょう、きっと。いよいよってところで次巻に引くそのやり方は腹立たしいばかり、正直どうやって、どこに物語を着地させるのかいまだ全く読めませんがそれがまたいいです。しかしまあキャラが誰も彼も魅力的なもので彼らがこれから全面戦争するかと思うと本当に胸が躍ります。個人的には非常に私好みに鬱屈していそうな、でもそれも含めて全部纏めて楽しんでそうな素敵な素敵なカーサ姉様一押しってところでw 次もものすごい楽しみです。

*1:バトル描写は相変わらず凄い好きなのですがジローさん暴走状態だしほとんどゼルマン視点w

*2:前者はわりと真剣にw 後者はまあそこまで的外れでもないけど

*3:勘だね、まあボロというほどボロは出してないけど無闇やたらに情報知りすぎかなぁ、と。