「騎士の国」
1週間は余裕で過ぎていますw 先日、このブログ上で最後のひとりを募集してみたブレカナのアクト。tatariクンの要請にしたがい*1作り上げた特殊因果律「少年公の秘密」にスポットを当てたアクトでございます。
続き物にする…予定、だったのだけれど(以下本編)
大体の概要は以下を参照してくだされば、1067年のミンネゼンガー王都ヤークストブロンにてマティアスに迫る暗殺者たちを撃退する話。
ブレイド・オブ・アルカナ「騎士の国」 - Strange/Tone
“緋眼の”ソフィア(アダマス=グラディウス=ルナ/43歳・♀) ・PLはyakusiクン。ブルーダーシャフトが出来る前からエリックに付き従う“夜の騎士”。この時代は何だか覇気を失ったエリックの様子に若干戸惑いつつも自分のやる事をこなしていく感じの立ち位置、ずっと探していた元騎士にしてシャフト結成時のメンバーにも関わらず組織から抜けたハイリゲスという男を追ってミンネゼンガーまで来る。 ・一応、PC1枠。構想段階では上のハイリゲスがひとり[殺戮者]だったのだよ(苦笑)まあ結局シャフトだけにスポットを当てる話ではなかったということで。自分が主役の物語をちゃんと持ちながら脇に行っても上手く機能して立ち回れるあたりは流石にキャラが作りこまれてるなぁ、とか。
カミュ・フラウエンロープ(アングルス=アダマス=エフェクトス/18・♂) ・PLはtatariクン。「少年公の秘密」を取得した、ミンネゼンガー公マティアスことマルレーネの幼馴染。お人よしで、ちょっと抜けているところはあるが無垢で優しい少年騎士。理屈よりも感情で動くようなタイプ。旅路にあるところ親友のレミントンからの手紙により、マティアスの危機を知らされミンネゼンガーに戻ってくる。 ・一応、PC2枠。レミントンを作ってしまった瞬間に押しも押されぬ主役ポジションになったわけですが……ま、この辺はクローゼも似たような経験あるしw 純粋少年ロールは意外と珍しく、ちょっとこなれていないような感じもありましたが、逆にそれがまた新鮮でよく、楽しませてもらいました。
ジークリード・フォーゲルヴァイデ(アルドール=コロナ=アダマス/26・♂) ・PLはcielxさん。「最強の騎士」を取得し、先代ミンネゼンガー公の娘を賜っている有力貴族。「最強の騎士」でありながら民を救う機会を虎視眈々と伺いつつ公国を牛耳るユリウスに面従腹背という実にcielx先輩らしいキャラ(何度か使う表現だが褒めてもけなしても居ないw)盗賊・ラシャードの一味が企む計画を追っていく導入。 ・紛れもなくPC3枠w まあカミュとは対照的にcielx先輩的に凄く手馴れたキャラでコンスタントにいい動きしてましたね、ラストが特にカッコよかった。
- というわけで基本的にはハイリゲス、レミントン、ラシャードの三人が組んでマティアスの命を狙っている、という構図をアピールした上で王城を舞台に3対3バトルのクライマックスに雪崩れ込むというようなわりかしミドルの構造は単純なシナリオ*2。
- カミュが上記のレミントンからの手紙を落としたところをジークリードが拾って…という合流だったり、突き止めたアジトの襲撃の際に純真なカミュと修羅場を潜ってきたソフィアのやり取りが凄い良かったり、とやっぱり3人に限定するとPC間のやりとりが濃くていいなぁ、と思ったのがGMサイドからの感想*3
- 今回のPLさんたちは判明したアジトをPC2人割いて素直に強襲する形をとって、それを囮の形にして敵が一気に城へ侵入するというような流れ。一応、PLたちがぴったりマティアスについて篭城の構えを取り出しても大丈夫なように色々考えては居ましたけれどね。一応、敵はレミントンが調べ上げた城の抜け道を通って地下牢に出て、そこで捕らえられてるラシャードの部下たちを解放して一気に強襲。というプランで行くことが決まっていたのでここはPLさんの作戦によって臨機応変、メリットとデメリットを考慮する予定でした。まあ、実際は素直に行ってくれたので余計なこと考えずに済みましたがねw
- よって、クライマックス前。大混乱に陥った城の中、マティアスに迫ろうとしている3人をPC達が追う構図。ハイリゲスが残って足止めを試みればソフィアが残って先に行かせる…というノリで1対1×3の構図を作ってみました。これが今回のシナリオの目玉かな?これが映えるように各PC対応のNPCのキャラも作りこんだようなものだし。
- ハイリゲスはシャフトと反りが合わず抜けた後、やっぱり上手く行かず行き倒れたところを今回黒幕のフォーゲルヴァイデに拾われて結局その手を汚していく、という背景。既に彼は騎士というものを含めた自分の人生に絶望し切っていて、ハイデルラントの再興という口約束を半ば口だけと知りながら今回の件を企てた、という感じ。
- ラシャードはかつて戦場でジークリートの姿を見て騎士に憧れるものの、獣人という出自からその道は開かず、逆に騎士が形骸に過ぎない場面やら上流階級の汚い部分を見せられて反発するように盗賊という形をとって義賊のような行動をしていたという背景。フォーゲルヴァイデに帝国が勝利した後の民の安定した生活を約束してもらって今回の話に乗ったという感じ。
- レミントンはカミュと同じくマルレーネの幼馴染ではあったが、父親を戦争で亡くしたこともあって家の財政は厳しく。そこで女手ひとつで彼を育ててくれた母親が病気に倒れ、その薬が遠いブリスランドの地にしかない高級品という背景。無論、フォーゲルヴァイデの財力とコネならそんなものも簡単に手に入る、ということで母親と親友&主人を天秤にかけて母親を取ってしまったという話。カミュに手紙を送ったのは、その辺のけじめをつけるため、とか純粋に迷いだったり、僅かに自分を止めて欲しいという気持ちがあったりとかそんな感じ。
- というのをマスターシーン挟んで語らせるという形式でやろうとしたのだけれどyakusiクンの提案でそのままPC達と対面したときに語らせることにする。この辺の背景をちゃんと提示しないとこの形式は生きないので方法は色々考えたのですが、まあ実際やってみるとマスターシーンでやろうとすると冗長ですね。やっぱりPCとしてそれに対応したロールをしたいし、という意見ももっともだし。このあたりはyakusiクンの提案を受けてよかったと思います。
- で、クライマックス戦闘に入るのですが……ま、結果はyakusiクンのブログでも既に書かれてるし溜めずに。色々サイコロの加減が随分こちら側に偏り、カミュ、1話にして天に召されてしまいました*4。う〜ん、PCを殺すのって難しい、主に精神的に。
- でも、殺すべきだと思うんですよね。この辺もyakusiクンのブログで色々言われてるから*5今さらグダグダはいいませんがGMとしては殺すべきだったと今でも思ってますし、上手く事後処理が纏ったから、というわけではなく後悔はしていません。死ぬリスクをちらつかせ、運が偏れば実際死ぬのだからこそ、クライマックスが戦闘であることに意味があると自分は思いますから。今後はちゃんと自分で情け容赦なく殺せるように精進しよう。
- ま、迷ったのにはこの1対1×3という構図が実験的な試みでバランスが取れているか自信が無かったこと*6が大きいんですけどね。以前のGuilty Painでちょっとやらかしたみたいに自分のバランスのミスだったりしたら納得もいかないだろうなぁ、と思って悩んでいたのですが。この辺はどうだったのでしょうかね。冷静になってみると自分としては、バランスそのものはこんなものだとも思うし結構白熱した面白い戦闘になったとは思うのですが。ギミックの正否も含めてPLさんの意見も聞いてみたいところ、ちょっと間を空けた今だからこそ、ね。今度聞いてみようかしら。
- そして魂の嘆きが木霊する陰惨めなEDへ。カミュの死体に取りすがってなくマルレーネとその傍らで見守るジークリートのシーンはマルレーネやってて凄い気合が入ったし、自分でももの凄い泣けるようなシーンに仕上がったと自画自賛。
- 最後の言葉に従ってレミントンの母親にことづてるソフィアのEDとか、うっとおしいカミュ&レミントンが両方死んで喜色満面のユリウスを前に心で泣きながら「笑え、笑え」と自分に言い聞かせるジークリートのEDとかやっぱり凄いカッコよかったです。GMやりながら割とガチで感動してたというか、カッコよすぎて半ば魅入っていたなぁとか。
- そして、しばらく悩んだ末に*7カミュは転生しようとする魂の状態でアーグリフに魅入られ、マルレーネを救う力を求めてその契約を受ける。う〜ん、無論システム的に転生してどうこうという展開は殺した段階で予測し始めていたが、その流れは想定外だ。このあたりはそこまで時間あげてないのに凄い発想だなぁ、ちょっと尊敬。
というわけでカミュは死んでしまいましたが、話は続きます。こうなったら責任持ってマルレーネをちゃんと救ってもらいましょうともw 次回構想も既に装填済み*8、GMながらにして次回が恐ろしく楽しみです。