ロシアンルーレットな楽しみ。


さて、『明日』とほざいておきながらやっぱり1日遅れました。

ラディカルドライブのうち、最後の劇薬『ロシアンルーレット』に関するレポと感想だけ。ちゃんと了解した上でやるんなら楽しめる、ちゃんと了解できないと毒になる、故に劇薬w

  • というわけで。まずは基礎知識から。『ロシアンルーレット』はラディカルドライブ収録の7つのシナリオテンプレートのうちのひとつで隔離空間の中で起きた殺人事件の容疑者がPC達である、という設定で進められるパターンの*1シナリオです。

ぶっちゃけると、ミドルの流れによってPCの誰かが必ず『実はジャームで犯人』すなわちラスボスになるというアグレッシブというかエッジ極まりない内容。救いがあるとしたらアドベントを迎えて強引にシナリオが終わってしまうことのみ、でなければ逆説的に言ってPCのうちの誰かが確実にジャーム化して他のPC達とバトルするという展開になる恐ろしいパターンなのです。

  • で、日曜の二本目としてやってみたわけです。GMは山鳥さんという形にしながら、山鳥さんもPCを投入…まあエネミー×2+ジャームPCvsPC×2だと厳しそうですし(苦笑)まずはレギュレーションの決定から。今回はDロイスは2つまで*2、経験点は5点までという形でスタート。皆さしあたってデータはともかくキャラクターは新しく作り直しはじめます…まあ、1本目でちゃんと美しく決めておきながらあっさりシナリオの命ずるままジャーム化じゃあやり切れませんよね(苦笑)そんな中、潔く委細一本目のPCそのままで臨む山鳥さんは流石ですw
  • 情報収集能力にどれくらいリソースを割くか、とかPC番号の何番を取るか、何てところまでこっそりと牽制しあう素敵なプリプレイw もちろん、誰がジャームになるかというチャートはオープンダイスの完全ランダムで決められるという取り決めが為されます。ところでPC番号を決めるダイスロールの結果、3番手tatariクン、ラスト自分となったときに『s/tさんに回すと怖いからボクがPC1行きます』とあえてPC1を取って行ったtatariクンの目が普通にマジだったのがお兄さん悲しいですw*3
  • というわけでアクトスタート。皆、勝手の分からぬ特異なアクトながら動かすうちに徐々に勝手が分かってきたようで。要するにこの状況を楽しめばいいのだ、と微妙に犯人だと疑わしいような要素をチラチラ振りまきながらチャートに従って進行する新たな事件やらアクシデントやらに合わせて互いを怪しいんじゃないか、と糾弾して牽制しあうフリを始める始末w まあ、やってみるとなかなか独特で楽しい感じ。所詮本当は誰が犯人か、なんてチャートで決まってしまうとなると下手な騙しあいや交渉・誘導とかする余地が無いので、ただそういう雰囲気だけを抽出してきて楽しめるような感じなのかな? 実際の騙しあいを始めるようなシナリオだとPLに大分スキルと才能を要求するからな。……ああ、別にボクはリアルで騙しあいをやるのも嫌いじゃないが(ぉ
  • で、tatariクンの予感的中と言うかなんと言うか、めでたくPC1がジャームで犯人という事に決定いたしました……ちっw ともかく途端に、ノリノリでジャームロールをはじめるtatariクンw う〜ん、どの道ここにはある程度の慣れが必要かも知れん。切り替えてさっさとラスボスモードに入らんと上手くシナリオ自体が回らんからな。中盤あたりから自分やtatariクンなどは、もしジャームに決定したらということまで考えてイメージを始めていたようだし、文字通りロシアンルーレット、他人を疑うフリをし他人のところで銃が火を噴くのを願いながら、自分のところで弾が出てしまうことに怯えるのを、楽しむんだぜw*4
  • それはそれとしていざジャーム化してしまったtatariクンのPCはわりとあっさりめでやられてしまいました。別に初期作付近のPCとしては標準以上のつくりをしていたと思うのですが、これは少し経験点使用を大目、例え自分がジャーム化しないと信じていても切り札系の一枚二枚忍ばせておくのはエチケット、とかそういうバランスなのだろうか?w いや、まあ別に本気のガチバトルをしろとかって話じゃない可能性もあるんだから、このままのバランスでいいのかもしれないが。あと引き当てたエネミーが二体とも弱めだったってのもあるかも、強いエネミーを引き当てられたら楽には行かなかっただろうし。
  • 総括としては、何か互いの腹を探るような雰囲気だけを楽しみ、自分がジャーム化することを2分、3分と想定し怯えつつ、ラストで合法的に他PCたちとガチバトルに持ち込み、なおかつ万が一ジャームがPC側を屠ってしまっても誰からも文句の付けようの無いという、素敵なシナリオパターンだと認識しました(ぉ

ともかく『普通とは違う』ということを参加PLがちゃんと認識できていれば、エッジで楽しいシナリオだと思います。エッジなだけに100%で楽しむにはそれぞれのプレイグループごとにレギュレーションの統一などにおける微調整が必要な気もしますが。まあ普通に劇物指定、たまに適量効かせれば素敵というのが一般的な用法でしょうか。そんな感じで。

*1:パターンのとは言うものの、今まで見たことも無いエッジなパターンだがw

*2:基本、私がそういう方針でやってて山鳥さんの一本目のPCがそのまま2つ持っていたのですね

*3:チャートの問題でランダムにすると若干PC1がラスボスになる可能性が高い。1番手、2番手を勝ち取ったPLは普通に回避していった。

*4:所詮、リアルじゃないしな